脳巡るシラフ知らずがもう眠る はじめまして おつかれさまです
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霧雨とガンジャで邂逅ネオヒッピー バイブスお上手夜いざなえず
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水はいやきみは水辺が好きだから ぱしゃりと跳ねて消えちゃうからさ
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不協和音五月雨式に降り注ぐ 黒とピンクと緑、紫
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キスしたら「いたい」というのみみたぶが透明ピアス見てないうちに
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「プレゼントなにがいい?」ってきかれても 「あなたの戸籍」とは言えないね
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詠んだうた 書きっぱなしに 置いておく 受動的ね ラブレター
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さみだれにたなばた飾りぬれにけりへだたる恋をこゆる櫂なく
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潔く切った前髪から透けた瞳の色がひどくつめたい
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流れゆく海の水屑は砂浜の君の背中に手を振っている
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珈琲のしずくはきょうも破裂した怒りに舞ってキッチン染める
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きみがためサラドをつくる夏の宵来世は女に生まれかはらむ
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だーれにも頼らずやっていきたいなそうしようぜい試しだそうそう
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いつだってきみはぼくのヒーローになる 今から行く、の一言だけで
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甘やかに 君の瞳を 溶かしたい 私が消えて しまわぬように
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かんづめのアンチョビとなりぴつたりとからだかさねる短夜の閨
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終点の浦和美園で逢いましょうイオンモールに骨を埋めた日
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哀しみを全てぶつけてくるような そんな独りの君の暴力
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闊歩せよ悲しみという悲しみの積もってやわい絨毯をゆけ
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潮騒がもういいだろと叫んでる 塞いだぼくを呼び続けてる
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雨が降り雷鳴らずしとやかに梅雨空に二人懐かしき顔
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テンションが上がりすぎての洗濯は ハンガー足りず我に返った
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ときたまごほそくながして火をとむるなつのひぐれのあはきかなしみ
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うちだけがあの人のこと知ってるねん。右手の爪だけいつも深爪。
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恐ろしい 夢をみた日の 毛布との 付き合い方を 検索する朝
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確固たる事実を黙認されている健康被害を冒す労働
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しとしととアジサイ泣いて我も泣く恋もあるかな2人だけの傘
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雨の匂い そう思って いたけれど あなたにとっては 蛙の匂い
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期待した自分が悪いと言い聞かせエンドロールで思い出す予告編
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空白が 答えでしたね  空白になにも書けない油性マジック
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