石乃仁和
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2024年7月27日から始めました。
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つり革に首を吊られているような懐かし友は僕に気づかず
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父親も開けれなかった佃煮の缶をひょいっと開けれた僕よ
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ベランダの雀よ何を待っている親か子どもか凍て風か陽か
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さあ何処へ行くというのかベランダの毛布に雀前傾姿勢
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現実と夢の狭間を綱渡りズルリと落ちる手に乗せた顎
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灰色の空と地面の地平線今日のお空は少し低いか
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父ちゃんが開けられなかった佃煮の缶を開けられた僕は切ない
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猫ごろりごろりと川の字に眠る 役所専用駐輪場に
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秋の暮れ孤独のトンボが手の甲に止まり祖父かと思ってみたり
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畦道に坐る野良猫夕焼けに染まる穂波に身体を揺らす
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あの山の向こうに秋は待っている実りの風が頰を撫でゆく
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駅舎には待ち人なしと知りながら故郷の風に包まれし夜
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庭の木の枯れ葉が落ちる音を聞き祖父の足音かと思う盆
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ただいまと言っても廊下に響くだけ そっか貴方はもう過去の人
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カーテンを閉ざした部屋に鳴いている 空を知らない籠の文鳥
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