Utakata
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昼行燈
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世の中は起きて箱して寝て食って後は死ぬるのを待つばかりなり(一休宗純)
焼き捨てて日記の灰のこれだけか(種田山頭火)
一休も山頭火も格好いいなあ。
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秋津映ゆ
古
(
いにしえ
)
思う石舞台 蘇と
白雪羹
(
はくせんこ
)
買い 舌も古
10
年末に 何も
生産
(
うま
)
ない家 一人 地獄の沙汰の
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億待ち
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受け子だとトクリュウだよと騒ぐ秋 忘れし冬に 盗るは中道
7
本当を話せば通じるわけじゃなく 嘘の方便なおさら通じず
9
黒土のグラウンド駆く青空は 遙か世界に羽ばたける道
3
朴訥と少し訛って話す君 黄昏時の 澄んだ横顔
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想い出は美しすぎると言うけれど 忘れたい君 忘れ得ぬ君
6
デジカメの愛しき過日のcolor girl モノクロームな想い出の君(福生の仙人の一日遅れの生誕を祈念して)
6
映写機の影が織りなす過ぎし日を 手に映しても 捕ええぬ君
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二十年
(
はたとせ
)
も
三十年
(
みそとせ
)
四十年
(
よそとせ
)
経とうとも 思い出すだに
薫
(
かお
)
る
君が香
(
きみがか
)
7
南国のラナイに座り 潮騒を聴きつつ 短歌詠む幸せよ
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ほらあれだ この間のあれどうなった あああれはねと 妻とは通じ
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春霞 ハロ見える程黄砂降り 髪なんかより肺洗いたし
6
電線で震うカラスに同情す 傘を忘れて 濡れそぼる春
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青白く霞む 雨水の空の際 軋む電線 咳払い一つ。
9
「雉撃ち」へ 冬暁の薄明り 寝惚け眼でもうひと眠り
7
霜月に 夏すら感じる陽光も 雲の重さはもうとうに冬
9
天空を駆けていくのが星ならばどれだけよかろう 北のミサイル
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ロウソクの
火先
(
ほさき
)
がゆれる 風もなく 消えることなく たおやかに生く
16
意味変わる 「サヨナラダケガ人生ダ」 若い時分と歳食った今
9
美味
(
うま
)
いモノ好きだけ食って死んでくか 色々耐えて長生きするか
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「据え膳を食わぬは恥」の前世代
今日日
(
きょうび
)
食らえば 致死の毒薬
10
朝軽く からだシャキッとテキパキと 午後はヨレヨレ アリナミン切れ
8
思慮思案 配慮遠慮の精神も 疼く奥歯が すべて持ち去る
6
「心臓が頑張りすぎない薬です」 気楽に生きろと 思し召しかな
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秋雲は高く黄昏 電柱にカラスが鳴いて これまた寂し
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真夏には麦茶 春にも秋の日も 猫舌なのよ 冬にも麦茶
10
カラカラの心を絞り紡ぐ文字 編んだ言葉に己の器知る
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枯れている心をいくら搾っても 出てくる言葉は出涸らしのクソ
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目ハッキリ のろのろ台風 まだ遠い ドーナツ食べたい 丸型に穴
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