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永遠ときみの私語とのちかしさは(溶けて)死後何年なんだろうこの世界、墓所
4
しずかなる工房のすみ旋盤はしばし火花の日々を忘れて
7
花の中 笑うわたしを覚えてて いくつもの季節 しあわせだった
12
雪白く残るこの池隠れ家か眠るハクチョウまるで保護色
18
一緒だと そう誓いてし 端の指 呪いのように 今も絡まる
5
案ずるより産むが易しといふ言葉 一昨日の我に教えてやりたし
20
晩御飯 食べたそのあと おやつ食べ 満腹超えて 今日もおやすみ
7
三日月の欠けた夜空にジェット機が銀の矢のごと三途を渡る
10
偏ったオツムを治す?!いや待てよオツムのズレをなくしたいのだ
9
手のひらにとけて消えゆく雪の粒 掴めぬものを掴みたかった
17
泡立ちの消えたビールよ人生もそんなもんかと笑い飛ばせよ
20
線香の煙立ち昇り空へ消えあなたの記憶薄れていくよう
13
さよならの切符はそっと買ってあるどこに行こうと私は知らない
16
春が近づいて足音立てる時 どんなパンプス履いてるんだろ
9
ビスコ食む弟の手は小さくて 奪う酷さにただたじろぎぬ
16
間違っている気がするが正解である必要もない炒め物
11
ビスコ食む幾十瀬ぶりだろビスコ食む 酒のあてにはならぬは承知
11
折に触れ 富士の高嶺が 背中おす 誇りを持てと 言ってるようで
22
しばしの
間
(
ま
)
玉雪ぱらと音立てて 冬がさよなら言うたのかもと
23
オードトワレの鎧を外して美術品になりに来た 冬の夜
4
ご一家は路頭にぽいっと落とされてにっちもさっちも
尖沙咀
(
チムサーチョイ
)
9
自転車であなた連れ去る練習を密かにしてた裁判の朝
6
望んでた できることならあなたごと観客席に引き摺り下ろして
4
首を振りいいえを望む顔見やり君が望んだ嘘をつきたり
6
弥生の
夜
(
よ
)
月をも隠し
雪催
(
ゆきもよい
)
冬を名残惜しむかの如し
22
全て持ちながら無いもの憂う友 幸も不幸もなるのは簡単
23
食べられることが嬉しい段階のわたしにゃ早いダイエットなぞ
14
雨粒が薔薇と戯れ楚々な庭茎をつたって土に溶けゆく
8
足音が 近づいてくる 幸せに 足音立てて 近づいていく
8
蜘蛛の子をちらす予感をはらみつつ青嵐の吹きすさぶ騒擾
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