出来るならつぶあんの山のぼりたい汁粉の海でおぼれてみたい
10
本棚に眠る『もこもこもこ』めくり初冬の朝に故人を偲ぶ
15
木漏れ日に 武器など置いて お茶いかが ますます鈍い 鉄の惑星
8
冬らしい冬にこれから三ヶ月秋はなかった夏から急に
7
朝光ちょうこうと曇る吐息に照らされて あわく輝きたる白椿しろつばき
16
不吉なる庚申塚の立つ坂を 歩く速度を落とさず登る
12
性格が真反対でもデジカメはくっつき過ぎを撮りたがる今
6
父とが楽しげ歩むその横を 軍人のように我は追い抜く
12
茎太く育ち過ぎたる小松菜は うでて食ふのか漬けて齧るか
9
片手間で 子育てをして 片手間で 働くなんて 子供も減るわ
4
少子化と 共稼ぎとは 相容れぬ それがわからぬ 現代社会
4
子供らに 必要なのは 父と母 職場を離れ 戻って来いよ
5
偉そうに 指導するだけ 先生は 子供にとって 迷惑なだけ
2
子供らは 言われたように 呼ぶだけで 先生だとは 思っちゃいない
2
友もなく お金もなくて 先生と 呼ばれるなんて ふざけた話
2
先生と 呼ばれてなんか 調子乗り いい気分だと 思うこの頃
3
冬日差し ひなたぼこする 背を丸め しばし私は 猫になります
12
咲いてみて駄目な花だと言われたら ヤなので寝ます根も葉も枯らし
7
空腹時宅配ピザのメルマガが届くとピザを頼みたくなる
5
雨の日も君の隣で歩けるとたちまち晴れてしまう秋の日
8
誰よりも名前を呼んでくれた人私はあなたのようでありたい
6
染み渡る吟醸喉の呑み心地カウンターには地元の人たち
5
片耳で感じる音が全てだと思っていたのに違ったみたい
4
さっそくの忘年会も蟹鍋かあいつがいなくて増えた取り分
11
次の世は、時間の概念無いと云う、 そうだとしたら、生き続けるかも。
3
独房の施設見学、教室の机みたいとは言えなかった
5
故郷を発つあのときの決意さへ、 年を重ねて、忘れてないか。
6
厳しさを味わい尽くした柔道部シャープな動きは変わらないけど
3
サンタさんいると思ったのは昔大切なのは中にいる彼
5
賢そう言われるのだけ本当でもてないのはもう内緒にしとく
2