桃を食みしずくを拭うこともない祖母の命の泉は尽きて
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あんなにも憎く思った猛暑日が 過ぎてしまうと妙に懐かし
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もう少し 体をねじって あと少し やればやる程 痛めるヨガで
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可愛いとキミはサラリと言ってくる 最後に会ったの30年前だよ
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立秋のまだ薄暗き夜明け前 暦通りの風になりつつ
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まだ声が聞こえてきそうな父親の一周忌は俳句の日
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遠くまで来たものだなと聞きなれぬ声あれなんて名の鳥かしら
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消えた犬必死で探す隣人にさすがに言えない美味かったとは
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盆過ぎて 秋の虫たち 鳴き始め 蒸した空にも 涼風届く
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毎朝のふたり並んでさんぽびと 人生教わる盆の青空
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様々に形を変える雲を見て「クジラだ!」と吾子 楽しや散歩
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夕空に羊の群れが放牧中 秋の足音 聞こえ始めた
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タイマーでエアコン止まった明け六つに前世のような夢を見て
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いきてさえ いてくれたなら あいじょうも おもいでさえも であえなくても
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かんぜんに ねんしょうしたら はいになる。 まいにち少量 だいじにもやす
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3:33、震度3、縦揺れた、丑三時、うらめしや地震かな😱
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ゆくものに なにもことばは かけられず としへたいまも むりょくをせめて /盆に
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🧘ヨガ、ヨガ、🟣マット敷いて、😅やったつもり、アルツヨガ⁉️
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ビール一口飲みたいスイッチ入っても 通院の晩は眠いが勝ってる
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真夜中に荷物の箱にねこ突っ込み ジャムクラッカーの袋出し散乱
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カーテンが頬を二、三回撫でたのに青い空はまだそこにあった
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僕が超速で飛ぶネギになっても それでも僕を愛してくれる?
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吉野家で友を迎えし老警備 帰路は一人で夕暮れを征く
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生活に固く閉ざされ萎びれるただ出口だけ求めて生きる
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わたしってこんなに姿勢が悪いのに、かわいいですって君は言うのね
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良いことを一日一つ書き記す今日を生きたという証なり
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君想う 親父さん逝き大丈夫か? ともにいれずに 心配なんだ
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少しでも身体目覚めるまじないに朝ヨガのためマットは赤く
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友宅へ遊びに行ったとき他人の本棚覗く背徳感あり
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親父さん「ご苦労様」と伝えたい 娘幸せ できぬとも 支える覚悟は とうにあるから
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