年老いて未だ気づかぬ愚かさよ 自称短歌のプロパガンダ
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財政が苦しいからと増税し 無駄な事業に金流し込む
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権力と馴れ合うばかりのマスコミは 再び民を戦へ導く
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悪行を国益に擬して行えば 天の裁きが来るを待つべし
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せびれから抜けるような 三月の晴れの日のようなあなたの「おはよう」
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串刺しの 無様な生き血の 滴るを 耐えてみせども 見る人はなし
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お上がりの息子のシャツ来て鏡見る「若返ったわよ!」にニタッと笑う
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あと一行 ここまでやったら帰ろうと 言いつつ いま もう七行目
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どうせまた待つのだろうと病院へ 遅刻した日はガラガラで
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ねえ、僕の知らない君にはいつだって不幸であって欲しいんだよ?
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ドア近く一所懸命根を生やす 大江戸線の大ウド小ウド
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いつまでも違うふたりであり続け比翼連理のゆく果てを知る
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おれとしてはあのたいへんな生命力に敬意を表し「地下じげ」と読みたい
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むせかえるほどのセックスのにおい教室に満ちて透明になる
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春の日に沖つ潮合ひを見渡せば霞の裾を洗ふ白波
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友達と交換してたポケモンを二十年間見かけていない
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押し付けられ今日も残業 ドラマなら誰かが見ていて報われるのに
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環状線そば屋のカツ丼お預けで手応えのない新規営業
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また同じ荒野でバグが放たれて星座が牛に降ろされていく
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1日をどう楽しむか?が生きる証しか、仕事の後は、軽スポーツにかぎるね
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天気はよいが、花粉飛散大量、耳目やられっぱなし、まいった
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おまえにも花を手向けていつか皆変わっていくと口ずさむんだ
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今日も定時退社し、悪友よりゴルフ⛳️打ちっぱなし誘われ、これから400発にトライ🏌️‍♀️
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横向きでねこが寝ている 無防備な てってとあんよを握りたくなる
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ひかりのなか レースカーテンのゆらめきに波のおもかげをみている 遠く
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ふとよぎる遠い昔のワンシーン悲しき過去も懐かしきかな
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1年間お世話になった教室のワックスのにおい春はもうすぐ
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まだ少し冷たい春の夜の風引っ越してきた頃の風だね
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春風が蹲る華の枷解かば黒山羊の眸にもモネの来たらむ
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綺麗だ!月が綺麗だ!知ってる。刹那に裂いた思いの花束
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