おおルバイヤートよ あなたの涙をのみほして 千年のちの世に酔ひどれる
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幼子おさなごと 波追いかけて お父さん 在りし良き日も 見つけるかしら
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きみにだけひかれているの後ろ髪 いかないでとは言えないもので
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まねきねこ おかおのよこで ひかえめに 上げた手 身近な福をまねくよ>招き猫の日
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青っぽい歌はよきかな 我が春はもうかへらざる 霞のむかふ
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ひと漕ぎを重ねるたびに遠ざかる無可有むかうの郷のほそい桟橋
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もんき蝶色づく稲穂に舞い遊ぶしばしの共演秋は進みぬ
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あのねのね私が貰った新米は快気祝いで精米済みの
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かぞくそう むすこむすめに いとこたち こうでんがえしの かえしか新米
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願うのは自然の中で酒を手に歌を詠みたいこの神無月
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ネギ刻み 素麺茹でて だしを出す 熱いにゅうめん 秋の定番
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草野球した公園を訪ねれば跡かたもなしタワマンの敷地なか
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「知らない」と「知ってて使わない」の差よ好きになっときゃよかった勉強
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平和ボケいいボケと悪いボケがある戦争慣れなどしたくないから
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「真夏でも純白の息を吐きたいの」 タバコ挟んだ中指が綺麗
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フェアリーな円周描くてっぺんでボクら逝けずに仰ぐもの有り
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ふるさとの一軒長屋バラックいまやタワーマン場末の街は麻布となりぬ
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外国のお客様にこそ味わっていただきたいのは平和な日本
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君が詠む君はいつでもそこにいて だからわたしも詠むよ ねえ君
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まだやれる惜しまれつつも引退を決めたその背はより美しく
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趣味は?と聞かれて頭捻ったが景色見ながら歌を詠む秋
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外灯を付けなかったらブチ切れる姉はいっさいしない下の世話/(介護)
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砕け散ってもひかりはひかりのままわたしの目だけ射抜いてくれる
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忘れてた誰かひとりに届けばいいそうして始めた短歌なのに
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口笛が思い出させる君は何処 水筒擦ってジーニーを呼ぶ
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右左交互に曲がって付いた先 妄想膨らむ カントリーロード
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助走付きのジャンプ 届かなかった緑桜と 振り返る君
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休みの日娘とランチその後は 愛犬散歩幸せ日和
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恋すれば舞いあがったり轢かれたり 木の葉のごとき心にもあるか
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〈サクラチル〉 電報を知らない僕らの 静謐さを保つ不自由
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