泡沫うたかたの意識といへど今我を我たらしめて界面をなす
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澄み切った空の向こうにあたらしい夜が来るから瞬きもせず
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フィクションの死を食べ生きる愚かしさ『残念ですが手遅れですね』
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喧嘩して口も利かない日があった利けぬ辛さよ君は遺影に
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炭酸に安易な夏を溶かしてはスカした顔で『涼しい』なんて
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地獄型人間動物園でまだ水色あの娘を探している
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にわか雨、雷雨のところがあるでしょう あすから恋になる予報です
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白色はくしょくの壁紙を爪で剥がしとる舌先で舐めて苦甘い味
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月曜の朝 張り詰める空気 寒いのは 僕の心 妄想
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水色のインク 空模様 僕の涙 頬を伝うのは なぜだろう
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写真は死んでいる 絵は動いている picture
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だから君は根に持つために生まれ来る者たちのため戦いたまえ
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いいことがあったばかりのこの空の雲の形を目に焼きつける
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新しい朝はまぶしく鳴りやまぬ目覚まし時計さがす指先
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紫陽花に溜まる雫よ空駆ける虹の向こうの世界教えて
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夕影に一日の労いやされて町は期待をいだいて眠る 
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いつ途切れてもおかしくない一日一往復の赤い糸を撚る
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生ぬるい部室で友とキンキンに冷えた麦茶を飲める喜び
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前の席いつもの君の毛先さえ光って見える恋のはじまり
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最近ね綺麗な夜空見るだけで泣きたくなるの貴方のせいよ
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この距離が間に言葉を生んだから離れたままでいようこのまま
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水張田のような静けさ床下の基礎に打たれた生コンクリート
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あんなにも輝いているあの星が嘘みたいもう尽きてるなんて
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更地以前の景色浮かばず雨に打たれてたたずめば微毒なり
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サプライズ考えてなよトレンドは今からおさえておけよ 彦星
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他人のため なにかよいこと できるなら それが一番 するべき仕事
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いつだって 周りに人が いるならば その人のため よいことをする
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いいねくれ、フォロワーになれ、もっと見て。号泣承認欲求要求
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日が昇りまた日が落ちて月が出る「よっしゃやったぜゲームクリアだ!」
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言葉という私に属さないもので構成されて今ここにいる
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