「あなたしかいないと思ってたんだよ」 もう戻らない 君の嘘つき
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蹴飛ばした君の残骸 残り香 もう戻らないあの日の2人
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ただひとりここにわたしは仮住まいさよなら告げる人も消えゆく
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イヤホンをして音楽は流さずに一層潜った世界で生きる
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夏囲う窓の外ではみんみんと慌ただしげに蝉が鳴いてる
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歩道から夜が始まり歩き出す女子高生の影ものまれる
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夢の世のうつせみのこゑとだえしてこずゑをわたるあきのまつかぜ
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幸せと呼ぶにはとても酷過ぎて不幸と呼ぶにも幸福過ぎた
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八月は命日三人また一人お祖母様は夏の夜逝く
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行きたいとこないし家にいましょうねーひまって結構楽しいもんだ
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忘れ物を取りに帰れば羽だけのセミ横たわりしぼむ八月
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噴水は夏を理由に止められて恋の終わりにカサカサと鳴る
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夕されば草葉のかげに鳴く虫の心づくしの秋は来にけり
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二階から君の姿が見える時 ことりと胸が揺れ動く時
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今日もまた夜明けを夢見て眠る時 月が冷たく顔のぞき込む
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心にもどうも模様があるらしい ぜんぜん見えない 透明なのかな
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感性が人と異なりすぎている 理解できない 理解されない
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夢の中あの日の君を呼び止めることが出来ずに今日も目覚める
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焼肉と蟹が好きなの僕もだよ月末までちょっと待っててね
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飲み会の二時間後にはやってくる、ほらやってくるそうクソデカい無が、
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ドチャクソにカッケー自転車買ったけど前カゴ無いとバチクソ不便
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はかなしな葦の入り江はゆめなれやあべのはるかす灰色のまち
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ちぎりてしそのことのはもうつろへばわくらばにおく秋の朝露
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真夏日にわずかな風に揺れる草 端居の心も夏のうたた寝
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老いた馬様々なこと働いて黒砂糖を美味そうに喰う
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ごめんなさい生まれたことが罪であり生きてきたことが冒涜でした
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各停が五分遅れているほどの憂鬱あした隕石がくる
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心からの本を差し上げし従姉妹から想いは心傷夏過ぎる街よ
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しとしとと 雨の降る夜は長いもの みんな寝ている 僕だけ起きてる
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後も先も無しに享楽に溺れた速度制限は僕のせいです
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