麦茶むぎちゃから 冷えたビールに ジュースさえ 夏が一番 本領発揮ほんりょうはっき
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幼き日二階の窓から見えていた土手の花火も今は見えない
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味ポンをじゃぶじゃぶかける たましいに味がないのが悪いんだから
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流浪にも終焉ありて無彩色モノクロのシフォンと魔女のエクシステンス
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逃げ水が ゆれる歩道に 一人立つ 麦わら帽子の 丸い濃い影
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会えないと 会いたくなるね コロナとか遠距離だとか 想うだけでは
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「あの世~」と呼びかけてくる精霊を迎える言葉は「盆ジュール」です
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ばあちゃんが「お金たりてる?」手を出せばここで夢覚め お盆は近し
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抜け殻の蝉の意識を取り戻す 「センセイ、ありがと」 夏の陽炎
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大丈夫でも少しだけ痛むから君との日々は網棚の上
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炎天下 今日とてヤヴァい夏の日に 豆腐を売り切る荷車ありけり
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お祭りと花火大会重なって近所のバス停浴衣もちらほら
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無いものを「ある」と思って生きているような世界の真実は闇
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なつはよく ニャンコがゆかに おちている ふろーりんぐは よいおきもちだ
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この猛暑高齢同士ゴルフ会さすが全員欠席通知
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空打ちの 発砲音で 目を覚ます なんだ花火か 夏が来ていた
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この気候 そろそろ勘弁して欲しい 照りっぱなしと降りっぱなしと
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ぽっかりと 空いてしまった三十分 役場のロビーで 短歌を捻る
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その昔 焼ける瓦に落とした蟻 あの蟻の気持ちが 今ならわかる
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顔沸騰 見つけて駆け込む図書館は 色んな意味で 街のシェルター
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パリの夜 歯車合わず無念でも 静かな焔 泪で揺らし
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洗濯機ゴドゴド震え朝起きる白服濡れて今日は晴れなりあっぱれ
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炎天下 テント張っての音楽祭 どうして屋内なかに しなかったのか
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シャッターは閉めたまんまで パフェグラス 氷が溶けた桃のみずうみ/日記
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ルビの位置 ダブルタップ?で色を変え その後に「ルビ」を押したらいけます>私も前ズレてました
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英雄の証左は人を殺めたるメカをどれだけ作る力か
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日常は 消えゆく泡の 美しさ 祖父の墓行き 在りし日思う
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ねこまくら ちょっと汚れて 替えを置き 手洗いをする気力探さむ
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キムチご飯 検討していたランチだが ホットケーキに心が揺れる
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さりげない君の相槌を確かめて何事もなく話し続ける
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