Utakata
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ぱりぱりに乾いた葉っぱかさかさと立ち上がれずにぴすぴすと泣く
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波が立つ音が聞こえるからそばで並んで座りまだ話したい
7
終わる風かなしいふたり沈黙で破れるほどにぺらぺらの僕
6
この暑気から逃げ出してしまいたい夏の染み込む夢が明けたら
6
続けよう何も言わずに眠ってる象の背中を抱きしめながら
4
消えていく忘れてしまうものたちを探していたらうるさい鼓膜
6
暗がりにコントラストのしょうがないつくづく夏の麦茶の香り
5
青すぎていかなる夜も世界からタオルケットがほつれていった
5
そうめんを冷たく撫でる水流とやさしく触れる長い若竹
6
あの時はぬるくなってるまた夜が夏を運んだふりをしただけ
5
カバンから飛び出してきた蜘蛛を見て独り言ならこれでおしまい
4
冷たくてゆっくりの蝿いたならば
金緑色
(
きんりょくしょく
)
に恋をしていた
4
冷蔵庫ドアポケットで背中向け何も言わないシュークリームが
5
風待った新しい夏確かめてしゃらしゃらひかる風を待ってた
3
幼少の夢を見ていた海水が何度も磯で優しく泣いて
3
夏からも得られぬほどの眩しさの美しい蟻見てる向日葵
6
もう何も見えない夜も満たされた水の中なら愛して泳ぐ
5
触れ合って優しい言葉で待っている夢で花束持ってるくじら
7
煌めいてしんしんとして冷たくてはじめましてのすいかの居場所
9
浮遊する金魚のようにしあわせに楽園の空泳いでみたい
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夏空にそんな気兼ねも無いはずの電車の音に季節を感じ
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夜なのに暑い空気に目尻下げサイダー透かす照明を見て
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敷きレンガ赤い思い出残すため静かに今日も自然の顔で
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乾燥機生まれ変わりを夢に見て衣類は回る輪廻転生
4
じっとりとごうんごうんが回帰して畳待ちたる衣類乾燥
4
木と水の湧き出るような自然から吹く風抱いてたくさん眠る
9
整理して片づけられた椅子たちのドミノのような深い沈黙
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背伸びした夏を追いかけ贅沢な木陰を以て青夏となす
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普通なら喜ぶようなケーキでも君がいないと無駄なスペース
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重なったミルクレープの層らしい甘く積まれた眠りを求む
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