Utakata
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電車乗り座席で眠りふと気づくような軽さで終わりにしたい
8
吾を棒で殴る想像とは赦し嫌いな物を食べおるように
4
良いことを思い出そうとする脳を徹底的に叩く良心
4
諦めて終わりにしたいこの生の残りのページ知れたならばと
4
食欲ももうわからずに日常を過ごす意味さえ痩せてくちゃくちゃ
4
象たちの寂しい顔と鳴く声が私の胸をしんしんと刺す
9
何もかも思い通りと言わずともせめてやさしい風に触れたい
11
小さき日思い描いた将来に生きているのかもうわからない
8
空腹かもう自分でもわからないただただ何もせず眠りたい
4
雨音の些細な流れのバランスをとるかように軋みゆく脳
5
象の子がやさしく丸く傍にいて気持ちもそれで丸くなりおり
6
逃れたき世界のことに怯えおりされど救いも世界の何か
4
もう無理だどこか行こうとする肌に塗り込む無駄なこのサンオイル
3
泣けるのか暴れられるか叫ぶのかそこまでできぬ半端なみじめ
5
苦しみのきもちをロウに固めおり残り短し明かりも暗く
6
囚われることを逃れて舞い上がる目立つ翼を撃ち抜く普通
4
作り置く調理に満足食べはせず冷凍室で震えて眠れ
5
人間が辛くて落下するように天使が落ちて人間になる
4
デジャヴするただの普通の光景に何か起こると望むかなしさ
4
コーギーのいつでも見せる微笑みに話せるならば何か聞きたい
11
夏の陽に冷たい風を受けながら熱きうどんをすすって眠る
5
暗がりのキッチン起こし湯を沸かす時間はどこか朝の瞑想
6
青さとは離れだしたるぬるま気の風が漂う夏の早朝
3
5
分待つカップうどんの絶対を超えてやさしきやわらかうどん
8
眠れない私の気持ちを知らずして尚捲し立つ朝の蝉たち
8
千年後暑さがどこか消え去って静かになった嘘っぽい夏
6
いつまでも続くと思うこの熱よ青春過ぎた地球にもあれ
3
バリバリの夏の暑さの汗に代え氷菓が見せる薄張りの霜
5
ふと起きて消し忘れてた電球の責めてるような光に焦り
12
太陽の視線に隠れ寄る陰が小さき夜に僅か思われ
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