機会
0
8
投稿数
531
サイダーの立てる気泡の儚さと短い声の理想的生
2
ぼろぼろの指で針先動かしてフェルトでくるむ精神の綿
4
おいしさを意味あるものと感じずにピザの喜び捨てる部屋角
2
簡単に撤回される現実に何を信じて生きていくのか
3
心臓が地球の核と繋がって弾けて全て終わってほしい
2
神様に祈る両手に深々と突き刺さりゆく指先の骨
4
忘れたいことこそじっと忘れゆくことの辛さが深く刻まれ
5
運命の僅かな変化期待して歩く散歩のひどいかなしさ
4
一日は何事もなく過ぎていくまるで私がいないみたいに
4
喜びを受け入れるほど正しさを主張できない割れている皿
2
アスファルト落ちた涙が染みになり私が生きて消えてく季節
5
つらい日々過ごすことさえままならずなのに涙がひとつも出ない
6
宵酌をやめて得られる血流と引き換えにした心の水辺
4
連絡の無いことそれがよい便りらしき誰かの届かない声
4
可も不可も大きな事も無き日々にそうしていずれしらりと消える
3
空を飛び思わず雲を突き抜けてしまうくらいの喜びの歌
5
追いかけるレトリーバーのふさふさの身体抱きつき笑いあいたい
7
天国で大きな桃を手に取って笑って過ごす日々を待ってる
5
丸象が転がるように布団から飛び出す様に安らぐ心
3
明日を知るころにはきっとこの夜がやさしい夢をくれますように
7
ゆっくりと進んで休み笑っててありとあらゆる場所のまんぼう
5
横になることしか出来ず泣いていた肺に笑いの空気与えて
3
見送った昨日の私まだそこで心配そうにずっと見ている
6
圧し潰す夜の大気を飛び越えて宇宙の朝を迎えにいこう
3
深海に冷たい雨を知らずしてずっと深夜の香りでいたい
4
自らの言葉を大事にせぬものが平然として生きるおかしさ
3
濡れ様に止まない雨の云々を家の中から笑い言う人
3
よき声に裏を感じて止まなくて悪意の声こそピュアに感じる
3
休むこと許されてないこの世には死に去りてなお利用されゆく
4
苦しみの「もういいかい」に誘われて私の負けだ「うん、もういいよ」
3