Utakata
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サイダーの立てる気泡の儚さと短い声の理想的生
3
ぼろぼろの指で針先動かしてフェルトでくるむ精神の綿
5
おいしさを意味あるものと感じずにピザの喜び捨てる部屋角
3
簡単に撤回される現実に何を信じて生きていくのか
4
心臓が地球の核と繋がって弾けて全て終わってほしい
3
神様に祈る両手に深々と突き刺さりゆく指先の骨
5
忘れたいことこそじっと忘れゆくことの辛さが深く刻まれ
6
運命の僅かな変化期待して歩く散歩のひどいかなしさ
5
一日は何事もなく過ぎていくまるで私がいないみたいに
5
喜びを受け入れるほど正しさを主張できない割れている皿
3
アスファルト落ちた涙が染みになり私が生きて消えてく季節
6
つらい日々過ごすことさえままならずなのに涙がひとつも出ない
7
宵酌をやめて得られる血流と引き換えにした心の水辺
5
連絡の無いことそれがよい便りらしき誰かの届かない声
5
可も不可も大きな事も無き日々にそうしていずれしらりと消える
4
空を飛び思わず雲を突き抜けてしまうくらいの喜びの歌
6
追いかけるレトリーバーのふさふさの身体抱きつき笑いあいたい
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天国で大きな桃を手に取って笑って過ごす日々を待ってる
6
丸象が転がるように布団から飛び出す様に安らぐ心
4
明日を知るころにはきっとこの夜がやさしい夢をくれますように
8
ゆっくりと進んで休み笑っててありとあらゆる場所のまんぼう
6
横になることしか出来ず泣いていた肺に笑いの空気与えて
4
見送った昨日の私まだそこで心配そうにずっと見ている
7
圧し潰す夜の大気を飛び越えて宇宙の朝を迎えにいこう
4
深海に冷たい雨を知らずしてずっと深夜の香りでいたい
5
自らの言葉を大事にせぬものが平然として生きるおかしさ
4
濡れ様に止まない雨の云々を家の中から笑い言う人
4
よき声に裏を感じて止まなくて悪意の声こそピュアに感じる
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休むこと許されてないこの世には死に去りてなお利用されゆく
5
苦しみの「もういいかい」に誘われて私の負けだ「うん、もういいよ」
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