Utakata
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いちき
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汚いとされる言葉も並べればどこか美しそれだけのこと
3
無欲さえ知らずに生きたように見え 金色まとう銀杏の最期
7
S
N
S
盛ったところでバレている だって私もそうしてるから
4
とりたてて勝るものなどないというスタンダードは紀元前から
2
あちこちで紅葉はゆれて
彩
(
いろ
)
放つ 細くなる陽の代わり務めて
5
揶揄
(
からか
)
ってばかりの君に好きなんて泣きながらしかきっと言えない
3
好きなのか嫌いなのかと聞かれたら嫌いじゃないってだけの君、好き
4
パプリカを歌い見上げる冬の空ひとつ飛行機東へとゆく
4
推敲が敲くになったその
理由
(
わけ
)
を知らずに押されるインターホン
1
日の入りは前は前へと倒れ来るぬくい地表の空気読まずに
4
薄桃と青のグラデに月浮かべ君乗せ帰るヘッドライト
5
それから?と話の先を促して微笑む君は傷を見せずに
5
短くて隙なく揃う爪のキワ薄らに見えたボルドーの夜
5
三人の娘集まり幸せや三度言う父お喋りで隠す
9
大丈夫たぶん会うから予約しよ?五十年後のあの世の飲み屋
6
見つけても五分後走り去るライト地平線上の
南極老人星
(
カノープス
)
4
写真撮る指をすべらせ録画五秒力が抜けた君はきれいで
8
真っ黒に消えたテレビに映るのはスマホと我のノンフィクション
5
要らないと一切合切捨てたあといつもと同じわたしが残る
8
夜明けまで続く雨音下ろされた
帳
(
とばり
)
となりて黄泉に眠りぬ
3
無機質と慣れを
纏
(
まと
)
って通過する改札の床は少し剥がれて
7
過ぎてゆく時間のみこむ大クジラ全てを腹でごちゃ混ぜにして
6
「おかえり」と言えば待ってたことになる だから言わないあなたにだけは
11
「医者いらず」偉そうな君はいないけど林檎はいまも僕のお守り
10
キラキラとひかる思い出しまう場所分からないから終われずにいる
11
遠くから見たらほとんど変わらない知ってて迷う分岐する今
4
頑張れば身の丈以上の期待され ごめん限界 個体値低い
5
いつだって終わりを見てる君がいて今の捨て方わたしは知らない
4
花の名は数えるほどしか知らぬのに笑ったきみが居たのは
秋桜
(
コスモス
)
7
「飲みに行く?」二つ返事で居酒屋へあなたはスマホ見るだけなのに
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