いちき
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よろしくお願いします。Xでは柚ルリです。

寒くても雨は春の陽連れてくる 七日後に逢う桃色緋色
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むかついて腹立ったけどのみ込んだ そんなわたしは絶対エライ
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落ちてくる白いかたまり風に乗りただ舞っている南の此処は
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来週は寒い日くると告げられて 暦は闘う温暖化
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地上まで届くかどうか分からずに雪っぽいもの追いかけている
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灰色の重そうな雲あおぎ見て春のかけらをどこかに探す
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いつもより澄んだ気がする青い空 飛行機ひとつまっすぐにゆく
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やめるのが苦手だからと始めずに終わったことは数にもならず
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汚いとされる言葉も並べればどこか美しそれだけのこと
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無欲さえ知らずに生きたように見え 金色まとう銀杏の最期
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SNS盛ったところでバレている だって私もそうしてるから
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とりたてて勝るものなどないというスタンダードは紀元前から
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あちこちで紅葉はゆれていろ放つ 細くなる陽の代わり務めて
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揶揄からかってばかりの君に好きなんて泣きながらしかきっと言えない
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好きなのか嫌いなのかと聞かれたら嫌いじゃないってだけの君、好き
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パプリカを歌い見上げる冬の空ひとつ飛行機東へとゆく
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推敲が敲くになったその理由わけを知らずに押されるインターホン
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日の入りは前は前へと倒れ来るぬくい地表の空気読まずに
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薄桃と青のグラデに月浮かべ君乗せ帰るヘッドライト
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それから?と話の先を促して微笑む君は傷を見せずに
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短くて隙なく揃う爪のキワ薄らに見えたボルドーの夜
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三人の娘集まり幸せや三度言う父お喋りで隠す
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大丈夫たぶん会うから予約しよ?五十年後のあの世の飲み屋
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見つけても五分後走り去るライト地平線上の南極老人星カノープス 
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写真撮る指をすべらせ録画五秒力が抜けた君はきれいで
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真っ黒に消えたテレビに映るのはスマホと我のノンフィクション
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要らないと一切合切捨てたあといつもと同じわたしが残る
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夜明けまで続く雨音下ろされたとばりとなりて黄泉に眠りぬ
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無機質と慣れをまとって通過する改札の床は少し剥がれて
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過ぎてゆく時間のみこむ大クジラ全てを腹でごちゃ混ぜにして
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