Utakata
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いちき
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よろしくお願いします。Xでは柚ルリです。
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無機質と慣れを
纏
(
まと
)
って通過する改札の床は少し剥がれて
7
過ぎてゆく時間のみこむ大クジラ全てを腹でごちゃ混ぜにして
5
「おかえり」と言えば待ってたことになる だから言わないあなたにだけは
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「医者いらず」偉そうな君はいないけど林檎はいまも僕のお守り
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キラキラとひかる思い出しまう場所分からないから終われずにいる
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遠くから見たらほとんど変わらない知ってて迷う分岐する今
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頑張れば身の丈以上の期待され ごめん限界 個体値低い
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いつだって終わりを見てる君がいて今の捨て方わたしは知らない
5
花の名は数えるほどしか知らぬのに笑ったきみが居たのは
秋桜
(
コスモス
)
7
「飲みに行く?」二つ返事で居酒屋へあなたはスマホ見るだけなのに
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手助けをどこでするなら報われる終わりにしたいあなたとわたし
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あした来る、あさって来ると思わせて今日のあなたは必ず来ない
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冬支度そんな言葉にふくまれて右往左往の秋の陽はゆく
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舞台より場面転換鮮やかにハロウィン過ぎた通りは聖夜
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唐揚げを二人分って買ったのに長い楊枝が一本、バレてる
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ハロウィンも何でもいいよ楽しんで今年の今日はもうこないから
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いちばんの得意料理は何なんて私じゃなくてレンジに聞いて
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愛想笑いまだまだできぬ女子高生どうかそのまま時よ止まって
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夕闇に保育園から響く声駅から出された我らを清め
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知らぬふり?朝はそのままやってきた満月欠けて沈んだあとに
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新作のコンビニスイーツ手に持って構えたスマホに写る影ひとつ
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どうみても恋してる顔できみはきく誰かを好きになったことは、と
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海の中 手を離したら消えるのに
S
N
S
(
エスエヌエス
)
の胸先三寸
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お砂糖と醤油と酒を炊く匂い 風また冷えてはやく帰ろ?
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東へとかすかに葉流す木の隙間 駆ける夕暮れ半月残して
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何となくフェイドアウトの時期を知る終われば始まることなど知らぬが
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始まりと終わりを集めた着陸を夕月と抱く空のみなとは
5
英検に受からな過ぎて変えた名は「草むしり検定五級」
4
フィナンシェが金塊指すと知ってから五年毎に減るわくわくの価値
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すれ違うニットに残るたたみ皺 濃い赤ブラウン秋ここに来る
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