はやばやと ねこがベッドでまっている ねこ母ソワソワ 寝支度いそぐ
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僕の名前覚えてないと思ってた 何度も呼んでよ、駆けてゆくから
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返信が  思ったよりも早くきて  心が踊る  週末に向け
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Gたちを  時々見かけるようになり  ホウ酸団子をたくさん置いた
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剃刀の目つき、水桃の指先  牛乳ミルクのような冷たい優しさ
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残生を決めた自由は感じ出す足裏に来る床反力を
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あんなにも追いかけていた神の名をもう忘れてしまったのでしょう
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眠れぬ夜  一人寝床に横たわり  雨音を聞き  こころなぐさめ
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おトイレの  電球切れた  今朝急に  替えの電球なくて真っ暗
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猫たちが 夏草の上 戯れり 目で追う先に 初秋のトンボ
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夕闇に 伸びたる影も くたびれて 秋を呼び込む つくつく法師
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回線は100kbpsキロあまり  尋ねては月面からの応答を待つ 
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熱帯夜窓の外では虫が鳴く暦の上では秋だけれど
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お店からもれた冷気か秋風か 朝の散歩の足やや軽く
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確実に季節は前に進んでく 夕闇から涼しき虫の
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わたくしは不二家のレモンスカッシュをつむじ曲がりであるゆゑ欲す
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バレッタと言うらし髪留め可愛くて七十路にして妻に初恋
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豪雨去り 幾色もの雲 重なりて 朱の空飾る 夕暮れ美し
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思い人  想い出せば胸の奥  ちょっぴり沁みる むらさきの夕べ
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百均でS字フックを買うことをスズキ車のロゴが教えてくれた
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【納涼】天上は すずしくさわやか そのまえの やきばはこんで ドライアイスおもい
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ゲリラ豪雨 警報でてた あとが蒸し ヒトはぐったり ねこは遊んでる
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夏の雲だねぇ!むしゃっと千切ったら何人分の綿あめになる?
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豚バラを頼んだら豚こまと間違えて クックパッドを検索し直す
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恒星のまばゆい死期を焼け残る遺骨としての純鉄の核
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夜明け前蛇口をひねりその都市の経絡となるダクタイル管
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罪深い無色無臭の処理水は今日からじわじわ海へ広がる
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お気に入り袖を通せば振り向くわ君の色イメージした浴衣
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友来れば そのたび猫は警戒し 帰る頃にはようやく慣れる
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嵐山 気候良い時期に行きたいが 日本も最近ほぼ二季であり
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