Utakata
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よろしくお願いします。
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優しき日にすべてを再度取り戻すため響かせる心音か羽音
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最後まで光を信じられますか?そうなら星や花がほら、また
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航跡波残して夏が逃げていく(一番嫌いなのに困るな)
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小魚は指から逃げてきみは空の亀裂の方に目を奪われる
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僕の生霊はおそらく海にいて漂着物を蹴るなどしてる
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しましまの光を胸に受けじっとしている。瞼は震えている
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パラシュート開き方は知らないが開かなくても鳥になりたい
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おすすめはかなしみでできた塊を抉り取らずに溶かすことだよ
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おそらくは夏の空の明るさに秘密があって何もいらない
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どの頁を開いても染みついている海の匂いと海鳥の影
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小さな火を灯すと見えてくる景色の中の古城に住んでみようよ
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あれがあの星座だ、とはわからないが弱い光の星なら見える
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湖のほとりに白い家を建てそこで 永遠 を考えるね
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青色のボートわたしの安眠のために漕ぎ出し水面は銀
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確かなる世界のことを考える深夜にキャラメル作り始める
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飴玉に似ている星へ壊れかけの宇宙船で行く光が連なる
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魔術書も恐らくきみは読み込んでいるから下手な言い訳をしない
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ハンマーで粉々にした鉱石のかがやきに似た終わりがいいな
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判明なことは一つも見当たらずピンボケめいた景色を歩く
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伏し目がちなきみとはいつか会うきっと旋回する鳥に似ている
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ゆらめきを終わらせたから買いに行こう星の形のスパンコールを
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窓際に宇宙の写真を置く/夜汽車/過去はただの揺れる波紋で
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雷雨の日悲しさが消えて濡れぬよう本を抱えて君と走った
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左目の奥にずっと奥の方に確かな星が沈んでいるね
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海の絵を飾った部屋に泣いたような眼をした人ばかり集まる
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あらかじめ言っておくけど君と違いそんな高くを飛べはしないよ
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「忘れない」と言ったらそれはどこまでも弱さを消した約束だから
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虹・星の方へはついぞ行けなかった君の額に杖先が触れる
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痛み止めを買いに行ってその足で深夜の海に辿り着きたい
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両翼を動かせる 君のことは光の中に埋もれさせる
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