Utakata
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虹野苺
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情緒が多忙になりがちな人。
好きな人が現れると、三十一文字を綴りたくなる癖がある人です。
………ここは日常を綴るか、もしくは妄想の最終処分場。
ぴんよろと
鳶
(
とんび
)
輪を描く 曇天の
光芒
(
ひかり
)
射す方 目指し往こうか
10
風見鶏 よろしく停まる
鴎達
(
かもめたち
)
次は何処吹く 風の向くまま
11
どうしてそう 意図も打算も飛び越えて 胸ときめかすの 貴方って人は
8
『優しさ』は温度もあれば手触りも 触れる心模様も日替わり
5
「 」
(
かぎかっこ
)
収まるわけない想いなど 知ってるんでしょ 気付かぬふりして
11
向こう岸臨む海にも慣れたけど 瞼に浮かぶはだだっ広い灘
6
空の青 日傘の黒と 白い波 あと何色の 君を足したら
9
忘れっぽい そしてやたらと 忙しい …ココロ亡くすのだけはヤメテね?
11
「泣くなって…。」面倒そうなその声も 深く 深くて 優しく響く
8
現実に連れ戻せよ、さぁ 強炭酸 檸檬の向こう 蜃気楼舞う
11
小娘の頃の私を
降臨
(
おろ
)
すって 自信の無さまでセットなのツラッ
3
すれ違う 憂いと安堵 織り交ぜて 密かな微笑み 投げかける
彼
(
ひと
)
6
日曜日 フードコートの 賑わいを ひとり味わう ジャンクな時間
9
今日も噛む 私を律する
一欠片
(
ひとかけら
)
白湯と融けてく
86%
(
はちじゅうろくパー
)
4
なんでもない今日この日でも見渡せば 誰かと私にとって記念日
11
口
煩
(
うるさ
)
い奴を黙らせたいならば ど正論よりミルクキャンディ🍬
7
あの夏が お気にのワンピと駆けてゆく 硝子色した波で
縁
(
ふち
)
取る
9
どの雲の仕業なのかな通り雨 寄って
集って
(
たかって
)
サラパラザァザ
5
隠された能なんて無く爪を切る 煎じる程のダシにもならず
5
この情緒 落とし所を 見失い 闇に砕けて 散り散りバラバラ
7
ねえあのね最近増えたの思い出し笑いその
後
(
のち
)
幸を願うの
3
焚き付けて ふたりの間
導火線
(
あかいいと
)
いっそこのまま 爆ぜてしまえば
4
熱帯びた 瞳の奥の 青き
炎
(
ひ
)
を 絶やさずゆけよ 星追う
青年達
(
ものたち
)
8
高カカオ一粒含む口元に 恍惚なんて欠片も無くて
10
病みかけたfatな妄想持て余し 栞増えてく読みかけのページ
5
色の無い夢に背を向け閉じかけた瞼撫でてよその唇で
5