一日を 自殺もせずに やり過ごし 幸福感を 多少は得たい
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露骨には 欲望見せず 羽織り来て 素知らぬ顔で 悪さをしてる
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あとわずか 晩節穢す こともなく 躓かぬよう 慎重にな
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恥を捨て 美人の上司 泣きつけば よしゃあよしゃあと さすってくれる
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恋という 感染症が あるという ワクチンもなく 何度も罹る
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白内障治した目には白きもの より白くなる夕顔の白
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さようなら、それではどうかお元気で 私を知らないあなたのままで
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角部屋のさらに隅っこよこたわり耳鳴りに耳傾ける午後
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遠い氷の惑星に輸出したい残暑絶賛発売中
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ふるさとへ帰って墓穴掘り埋む 畑のミミズを雨は通る
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お前なんて空気の様に何でもない少年少女走り出す
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くだらない話しながら歩いたね あの街明日ひとり帰るよ
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それはすごく運のいいこと 生きたいと思わないまま生きられるのは
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厳格な 父に恐れを 教えられ 神にもきつく 注意されても
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優しさも 通り過ぎれば 悪となり 弱さとなりて 身を滅ぼせば
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過ちは 誰もが犯す 恐れあり 機会もなくて 安心だけど
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暗がりと 静けさ好む 君ならば こんな仕事も 堪えられるけど
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要らないと 捨てられてゆく 老人を 誰も優しく 止める人なく
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暑き日は 賢人さえも 過ちを 犯してしまう 感染リスク
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距離を詰め 君の手に触れ 試すよう そっと手を引く 心のゲーム
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近頃は 君そのものに 熱中症 心が渇き 体が熱い
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わけもなく 君そのものが 滲みてゆく 僕の心に 麻薬のように
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僕たちは人間だから未来これからは知らないことを知るためにある
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蝉の声押さえてるのはFコード鳴るのと静寂どっちが先か
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キラキラのお化けを探して夜遊びと逆に歩いた平成の夏
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ストロベリー・フィールズまではまだ遠くどこへも君を連れてはゆけない
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あと何分耳を塞いで覗き込む色とりどりの雨雲レーダー
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忘れたと惚けているのはあの子なりの優しさゆえに靴がくたくた
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ボーナスが 3万円とは これ如何に 間違いなのか 現実なのか
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見染められ 地位も名誉も 必要ない あなたの視線に 嵌りたいだけ
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