「ww」わらわらが君の彼氏になってから「笑」わらに自然と変化したんだ
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階段を二段飛ばしで駆け下りるように冬へと近づいてゆく
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足元の誰とも知れぬ跡を踏む雪の音を聞き春を想えば
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余計に寂しくなってしまうなら足を折ります時計の針も
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看る親と病児の摩擦流星の夜に紛れて涙隠せり
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「次止まります」一斉に灯火して夢の続きが駆け下りてった
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太陽のように輝く無意味さと道の小石に過ぎない意味と
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洗うなら洗濯ネットにそっと入れやさしく洗って今日の私は
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「ありがとう、でも僕一人でできるから」ほっぺを寄せるあなたはいない
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言葉なく心だけある我が犬は私の気持ちいつも見ている
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青々と杉玉下げて蔵のさき郷の秋はゆるり進みつ
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真夏とは言うけど真秋とは言わず 真秋を走る風になろうよ
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オタクなら推しの友達までは推し 気づけば推しの友達が推し
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面白いと後ろの席の彼が言う漫画の名前を覚えて帰る
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リクルートスーツにチェックのスリッポン合わせて風を切る学生街
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カラカッサみたいな枯れた枝先にノジコが鳴くよ「峠に雪降る」
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面影を街に探してあの頃の私ばかりが亡霊のように
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「おかえり」と上目遣いで顔を上げ本の世界から帰還した君
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新月を盗んで睫毛にかさかける少女は潮騒指をくぐらせ
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流れ星 星屑のような日頃の願いが 頭の中にかすめたる
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天の川はるかな宇宙見渡してこの地球もまたその一つかな
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冬の夜に消えてしまった飼い猫よ「老兵死なず去りゆくのみ」か?
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殴られていまだに燃ゆる頬傷よ父のおもかげ暮れなずむ秋
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夏終り蛹のままに轢かれし蝉生まるることさえ能わぬか
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桜散り卒業の日にいちどのみ言の葉交わせし少女のひとみ
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愛のバラ 夕暮ひらいたさようならおあいこだったよきみの弱さと
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うつせみのフィギュアが入る誂えの箱は捨てない世の人なれば
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長袖のカッターシャツを二回折り裾を出してる彼が正装
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一日に2リットルほど水を飲み全部目から出て心が痩せた
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存在が手段だとして目的は「虚無を形にすること」かしら
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