Utakata
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夏休み
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僕は僕でしかないこと 夏に夏以上の意味は特にないこと
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プレゼント年齢の数だけ渡すきみがこれから進み得る道
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空腹が心地良いときだってある 浅い水たまりにつくる波面
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光化学スモッグ警報発動中 店先の棚はみ出た画集
8
身動きの出来ぬ寂しさを抱えて一日に何度だって眠る
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人参と一緒に指を切るという若さを若さと呼びたい若さ
5
玄関に異臭を放つゴミ袋 上手く生きるよと思う土曜
7
「草原のオーバル」という詩を生んだ貴方のことをおもう旅先
4
まだ蝉の声鳴り止まぬやわらかな自分の耳 ていねいに洗う
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この道で昔仔猫を見たことを思い出しつつ自転車を漕ぐ
16
ゴミ捨て場背にして撮った猫の目の奥は月白 明日は期末
4
0 3 6 9 だけの時計つけていた高校同期のキャンパスライフ
6
孤独には慣れない孤独にはなれない馴れ合いとはほんとは思えない
7
ヘ長調聞いて泣きたい22時 新宿のばかみたいな光
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梅雨の朝かわいくない早とちりして ここに座っていられるのは運
3
詩の入る隙のない夜今だけは俯瞰せずとも視界はくらい
4
何かあるはずだった場を暖かく寂しく飾るように詩を詠む
7
一人
夜
(
よ
)
を歩く今がフィクションならばあなたにばったり会うシナリオを
9
飛行機は交互に赤と黄に光る 言葉に出来ぬその
他
(
た
)
のすべて
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この俺を何か喜ばせてほしい 帰路はかろうじて各駅に乗る
4
優しくない遠い会話はミュートして もっと愉快なこと考えて
8
力んでた
身体
(
からだ
)
で壁へ寄りかかる ほんとは一人じゃ何も出来ない
9
モエカさんの歌う「痛くて仕方ない」にしかない痛さ 留めて
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