目尻には枕の跡が縦ジワに!老いの悩みはつきぬ女子です
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はははと言えぬあの星の歌はなに きこきこくるくるあるのかららら
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「これから彼と会うからまた来週!」手を振り別れるビールが冷えてる
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見おろしたながめおそろし 透明な天狗の下駄で空中散歩
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金髪の ショートカットの 古着系 TACの袋を ぶら下げている
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秋の風そろりそろりと近づいて来ないんですよいまだ半袖
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夜空見て日本酒飲み横たわる意識失い気が付けば朝
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蒸し暑さなくなり一夜久々に無心で眠り爽やかな朝
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冷緑茶 いつものノリで淹れちゃった ジャケット要るよな気温であったよ
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「かわいいね」「えらいね」「すごいね」ほめことば 何万回でも ねこに言いたいね
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固茹でのたまごに 3種のチーズパイ 婦人科の朝は元気をつける
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バス停の柱をつたう水流はいつからいつまで雨でしたか
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夢で会う やたら気の合うあの女 気が合うはずよ それがアニマ男性内女性因子
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安売りの痩せしサンマもつみれ汁にすれば時雨るる夕には御馳走
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やしろで スギやヒノキに 包まれて 安寧あんねい祈り 秋が始まる
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資本主義したたる水のとだえなば つきなむ命は歌にそそがむ
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資本主義したたる水にありついて三十一文字をなぐさめとする
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名にし負はば八塩の岡の薄紅葉時雨の染めむ後ぞゆかしき
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リサイクル店 百円で処分す芝刈り機 後日三千八百円で鎮座しており
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風に舞う 落葉巻き込み 旋風つむじかぜ 冬がそこまで 木枯しが吹く
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秋空に 金木犀の 匂い立つ 香り強けき 辺りに漂う
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雲を裂き青の浄土見えしはソーダ水飲み地をつき歩く
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あのころは深夜ラジオが友だった今とは違う時間があった
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世の中にお返ししつつ遊行ゆぎょうくこれまでの何もかもが有り難い
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追伸に 今でも好きと 本音書く 長い手紙は そのためのもの
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そう言えばその前好きになった人あなたも夢にご登場だよ/節操なくてごめんなさい
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砂の山積んでは蹴って崩すのは僕の心の原風景か
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病院の待合室で嫉妬する僕と医者とを隔つ生い立ち
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音速の貴公子駆けたストレートS字ヘアピンデグナーカーブ
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屋根裏の散歩愉しむ猟奇者が見下ろす景色おのが業かも/江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』オマージュ
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