きみがいたブランコで口笛を吹く 蛇に会いたい夜もあるから
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薬と酒 さすがにちょっとアカンので ミントブレンドのハーブティー淹れ
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本当はどうでもいいの あなたさえ辛くならずに生きてけるなら
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寝過ごしても良いと思って頓服を 明後日は病院 体力温存
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「咳をして」続く言葉を編みかけて、追加の毛布、私はふたり
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3ヶ月前に死んじゃった犬もGoogleストリートビューで生きてる
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止まらない強い言葉の後悔とそっと引っ張る君を待ってる
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新しい毛布の用意も無いままに潰れた綿が脳をざらざら
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アスファルト跳ねて飛び越す水たまり 私を皆追い越していく
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食い込んだつらい気持ちが止まらない やまない雨なんてしらないよ
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休んでる理由をくれる雨雲がはれていっしょに皆いなくなる
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母の日の値引ケーキ美味しかったから 我もシフォンケーキ焼いてみたいな
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この日常もいつかの春に青くなるからきっと僕らは半透明
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休みの日 やりたいことが 追いつかず 来週にまた 持ち越している
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年上で楽器が吹けて優しくてタレ目の人ってあんまり居ない
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内定の報告出来ずに私っていつまで子どものままなんだろう
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今生は絶へざるあらしつかの間の凪にわが身をとどめ置かまし
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荷造りに追われる五時の隙間にて壁一枚越し聴こゆは春歌
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七夕の演奏会が楽しみで来年会える確証は無い
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寒底を抜けた電車の白マスク 比率で図る春の到来
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オススメの明太おじゃがチーズ焼 写真に撮ってトトロがじゅるり
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ふらついて汗かき坂を立ち漕ぎで登った先に嬉しそうな君
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あの時が 最後だったと思い出す 未来が見えて だきしめる今
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とりあえずどう足掻いても明日は来るそれなら眠りにつくのがいいね
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嘆いても逃げ出したくても結局は生きていくしかないって結論
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遅く起きダラダラ過ごし走り出社でる 早出が嫌でやさぐれていた
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例えれば「関わりたくない知人の死」中尾彬はそういう感じ
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君の太い 腕に抱かれて 眠れたら やっぱキモいな 今の忘れて
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ゴウゴウと 吹き荒れる風 揺れる枝 けれどもここだけ 台風の目
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明日こそ 学食行きます ほんとです 君との相席 したいがために
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