琵琶湖畔あふみのみ ホテル名残りの バラ園に いにしへの風 香る花々/ びわ湖大津館にて
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予報士が来るなら行こうアウトドア降ったらもちろん皆でボコボコ
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売り物のミカンの木の葉をむさぼる彼らが蝶になれますように
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帰りだけ雨かも知れぬと家を出る何だよ何だよ早いじゃないか
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カーテンを 開けるとそこに 鉛色 の雲がみえる 我の心か
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どの子にも眩しい未来一杯で 羨ましいな、頑張れと願う
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雨予報 分かっていても 窓の外 陽を感じては ちょくちょく覗く
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諦めが 良いのはきっと 猫のほう その気がないと 分かるや否や
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低気圧 気持ちも落ちて水の球 ぽつりぽつりと 君に降るかも
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家事なんて 後回しだね 目の前で 鳴いてゴロンと 横たわるきみ
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急速な展開でなく長期的五十年ある古希大丈夫
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貫禄の頂点いいね5連覇感情はまだ一時的だと
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「できたよ!」と喜ぶ孫に拍手する 私は増える出来ないことが
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目標の全国制覇への弾み馬力に自慢あり最速ヘ
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懇親会健康卒寿の頼めしは夏虫色のクリームソーダ
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せーので踏み外してからは永いよ
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鼻奥はなおくの 腫れ物ひとつ 何ゆえに グズつく空には わかるまいて
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根を切られ売れ残っても短い生咲き誇る花の健気さ愛しい
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ノイズなし独りの地球に春は来ずイヤホン外す頬にそよ風
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瞳からこぼれて落ちる「寂しい」をぬぐっておくれ その指で、手で
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夏冬かとうの夕 水落つる雪の 白日野しらびのの 汗ばむ声は 実りある夢かな
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人はいさ 花ぞ薫る 隠れ蓑 過去をも超えて 人を愛して
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朝焼けが退散したのを見届けて夏服の君バス停で待つ
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善悪の二重ふたえ まといて人が逝く薔薇が見送る旅立ちの朝
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詩について嘘をつかない感情が尊まれてる気持ちに頬あて
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誰であれ好きなものなら好きなりに愛すべきなり愛したい僕
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浮きたって足りないものばかり見える麻痺させてほしい人生すべて
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いつまでも夢見てること笑ってよ悲しすぎてる0の反応
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記憶が生きた時間ならまぎれない夢で出会った記憶のあなた
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かたゆでのたまごをふたつ持たされる アルミホイルに包まれた塩
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