長き時 付き合いくれた ヘルニアに そっとつぶやく 暫く休め
9
白桃とプルーンを前に悩んでる君の瞳にうつる惑星
24
イヤな奴が来るちょっと前のこの思い月に一度でたくさんなんだが
8
思いかえせ ピテカントロプスもじゃもじゃぞ ホモサピはその九割捨てた
6
日本の新たなノーマル上書きす 猛暑に地震台風動かず
15
思いかえせ 宇宙人のイメージ図 頭に毛があるは劣等の証
5
高らかに宣言するぞ今こそは はげは進化の究極である
6
十年後 頭髪もまた脱毛の 対象となるは明らかなるぞ
5
我が幼少 胸毛男がモテていた 今脱毛の対象となる
7
生きてたら乗れたんだから龍の背に 必死に叩くでしょ太鼓とか
12
半世紀過ぎてようやく古紙に出す宮本武蔵と橋のない川
13
父を見て生き甲斐を持つ大切さ 包丁研ぎを横からのぞ
26
昇降口夏のプールに合宿棟 浮かぶ風景君との想い出
13
目ハッキリ のろのろ台風 まだ遠い ドーナツ食べたい 丸型に穴
7
台風も進路決めかね立ち止まるどうすればいい僕の二学期
17
繰り返し 浮かんで沈む 恋心 いっそこのまま  流れていって 
7
かんのわのなのこくおうのきんいんのみつかるたんぼのはなしすきなの
10
盆明けの暮れ窓から押し入る熱風に小さな秋を見つける夏風邪
5
せいを終えその瞬間も子に見せず 一人で逝った母の気丈さ
20
「もし過去に戻れるのなら」 そんなこと考えたって仕方ないでしょ?
9
葬儀場作業バイトの張り紙を眺めるいつか作業となる我
6
嫌煙もここまでくるとジェノサイド上手く折り合い生きていけぬか/半年前まで愛煙家
8
図書館で短歌本返したが短歌古本もらいて帰る
11
我が脳の回転鈍くいやになる何をもたもたしてるか!急げ!
11
「巴里は燃えているか」を重ね聴く 女房息子は「またかよ」と言う
8
父が遺す旅の記録を母と読む父らしいねとうなずくふたり
12
同地点たどり着く今姿のみ変じて遥かな道歩いた
9
駅ビルでばったり出くわすアノヤロウ北島よりも超!目が泳ぐ
8
ラジオから ヘビロテ聴いた「アンジェリーナ」ボリューム上げるわれJKなり
8
「しあわせは 歩いてこない」かもしれぬだけど歩いて行くには遠し
39