早々に遮光カーテン閉めにけり今日を閉じよう私を閉じよう
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この事が いつか自分に返ってくる 呪いじゃなくて やわらかな祈り
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四時半に目を覚ましたら明けており小鳥の声に初夏嬉しけり
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五月には良い事嫌な事詰まってる風がある事立ち止まる事
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大型バスぅに乗ってますだんだん道がガタガタでお隣さんハイお隣さんとーなーりーのーひーとーは?トゥトゥトtu
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新緑の桜並木は生々しじゅくじゅく生きて花と散りぬる
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おばちゃんに聞かれた餃子のタレの有無 つけない自分大人の気分
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階段の一段飛ばし自慢なの? ヒールのわたし置いてけぼりよ
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メロンパン 半分ちぎった君の手と 痛いくらいに剥き出しの愛
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「生む」まではあなたの勝手、「生まれた」をどう思うかはわたしの勝手
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子作りか猫を飼うかが薄い壁一枚で分岐している二階
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とりあえず働いておけとこの脳が言うので今日も働きに出る
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夏が来る 6月がくる  さようなら あなたと愛を告げあった春
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人体は欠陥だらけだ でもいまだ 自主回収をしない神様
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石を吸い すり抜けは来るが推しは来ず あのさ運営 話があるんだ
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脳内が 「君」でいっぱい ばかみたい 君にとっては ただのモブなのに
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地の上に ひとりで熟れていく果実 陽の温もりを蓄えて黄色
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痛みごと移植しますか?両脚と右目左手そして心臓
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幸せに生きて欲しいと願ってる。 でも惚気ノロケには「いいね!」せんとこ
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立ちさかゆ 木羣こむらそびゆる久方ひさかたの 天地あめつち浩然之氣かうぜんのき
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価値観が 似てると思ひ 感動す 電流走る うたかた仲間
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まだ耳に「人間みたい」がのこってる どこかの誰かが人間じゃない
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じっとみる 手のひら透ける血液のにおい 地球の核とおんなじ
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奴隷でもメイドでもなくわたくしは生きております ごめんあそばせ
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レコードや ラジカセ、コンポ サブスクに 聴き方変わり 好み変わらず
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この想いに少し勇気をふりかけたらあなたは何色に実るの
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ゴーヤーでうちから熱を下げようか トマトもスイカも今日は無いから
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驚愕の 年月過ぎる 素早さよ ひと昔を軽く通り越し
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求め過ぎそんな事だと壊れるよ 言われ気がつく私のわがまま
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ベランダで隣家の庭を見下ろせば 勝ち誇るよに並ぶ紫陽花
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