書評欄この年の推し三冊を あわてて読んで論者を評価
7
あの日々は私の夜凪に現れて光に満ちたそよ風のよう
6
麻酔から 目が覚め腹が ぐうと鳴る 孤独のグルメ 開幕なりて
13
大好きな人たちは国民的アイドルになったんだなと涙を流したライブ帰り
9
絶景に視線縛られ甘き夢目覚めぬままに足下の崩落
5
快晴と 光の強さ 半端なし 師走どころか コートダジュール
7
理解者の皮を燃やした越冬に新たな名前をつけてやりたい
5
こそこそと よからぬことを してるうち 死ぬことになり やっちまったな
6
クリスマス プレゼントまだ 送れずに 部屋にひっそり 出番待ちです
7
人生は 現れ消える 運命の 出会いと別れ お後の祭り
3
あの時に ああしていれば よかったと 今更思う お後の祭り
4
職場まで 歩いてゆけと いうつもり 温暖化でしょ 雪はご法度
4
雪が降る 予報にびびる 毎日や スノータイヤも 買えない身分
3
なにかしら 責めらてるよな 妄想を 持っているかも どうするべいか
3
寒いけど 何か変だよ この陽気 お天道様は 真夏の気分
4
ここは雨雪になるかなならぬかな東京一足先に初雪
18
スキニーかワイドの二択しかなくて 私ふつうのジーパン欲しいの
20
山よりも 大きいシシは 出てこない 取り越し苦労 成るようになる
9
破れてる ソファの革に 愛着が 接着剤で 誤魔化し使う
8
山頂に 登った限り 降りなければ 上手く降りる人 達人になる
8
母親のスマホの文字がデカすぎて 若者の目じゃ逆に読めない
16
現実を影絵のごとく見せてゆくSNSによりしたまし火
7
年の瀬だ 風邪とか引いてる場合じゃない みぞれ降る街 ハイソックスハイソは裏起毛
16
印象に残らぬ顔もマスコミに何度も出ると次第に覚え
16
ひさかたの光のどけき春の日にチル心なく花の散るらむ
10
スヌードの繊維ちくちくする朝は私が乾いた女と気づく
23
床を出られぬマイナス十度の表示あり先ずは急いでストーブ点ける
22
圧力鍋の蒸気にあてた手の角煮の匂いで成功を知る
11
人生はないものねだり同胞はらからの酒の細道探求の日々
9
冷凍の今川焼と栗金飩食べ尽くしたあと残る虚無感
12