物理的遺伝子を編むあなたとは違う形で記号化したい
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帰り道白く輝く星空は絵の具の散った汚れみたいだ
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年越しの 買い物をする スーパーに 邪魔なおっさん 付いてくるなよ
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手を繋ぐ心は更に繋がれるマフラーの熱意識し火照る
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見下ろした街知らぬ間に砂糖菓子厨房の君腕を上げたか
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鈴の音が琴に変わりてプレゼントお金に変わる目まぐるし日々
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思ひきや雲の八重ゐる深山にてなほ九重に恋ひむものとは
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雪がやみ上下の白を少しずつ地球の色に染めて朝くる
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空想のウサギ心で跳ね回る 耳やしっぽがぼさぼさだよ、もう
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もうやだ、と神が言われた。すると闇があった。心地よい闇だった。・
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この窓を泡だらけにして拭いてやる このモヤモヤと一緒になくなれ
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いつか見る 地球初の 初日の出 フィジーの海に 必ず行くぞと
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暮掃除 塵芥ごみ山より でたるは 期限切れと 使わじの物よ
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揺れる度 肩触れ合うほど側にいて 話す言葉を探す寂しさ
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見た目はね強面だけど心ではコールドプレイを歌っています
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結局は 人は人柄 善と悪 愛のあるなし 光と地獄
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今はもう遠くに来たわと思ってもそこには昨日が折り重なってて
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虐めあり 家庭の中に 歪みあり お節介だが 介入するよ
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全人類守るヒーロー夢みつつ心にひめたる人ひとり
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アップルパイバーを齧る今は冬。美味しいものはいつでもおいしい
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一年のおわりにひとつ叶えよう 雪の代わりに星を降らせる
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踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世をの花の雪の通ひ路
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山吹の花は盛になりにけり井手のかはづは今やなくらむ
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お前らが「特別だ」って言うから何かしなくちゃいけない気になる
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えんぴつを削った木の香楽しんでマークシートに向かう素粒子
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かけがえのない命だと言うけれど猿の一種が服を着ただけ
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「大嫌い」赤い言の葉 口をつく 心うちに咲くはくれないの菊
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殺したという実感を持てるのも数ミリ以上の虫あたりから
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そのかみの山吹の花八重なれば心ぞ見えぬ実は成らざりき ありがとう 互いの心を知らぬまま卒業したね あれで良かった 
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真をば我は申さず 愛し子を生かすためなり守るためなり偽りの私だけ見て バレたのなら傷つく側はきっと君だから
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