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物理的遺伝子を編むあなたとは違う形で記号化したい
1
帰り道白く輝く星空は絵の具の散った汚れみたいだ
1
年越しの 買い物をする スーパーに 邪魔なおっさん 付いてくるなよ
2
手を繋ぐ心は更に繋がれるマフラーの熱意識し火照る
3
見下ろした街知らぬ間に砂糖菓子厨房の君腕を上げたか
1
鈴の音が琴に変わりてプレゼントお金に変わる目まぐるし日々
1
思ひきや雲の八重ゐる深山にてなほ九重に恋ひむものとは
2
雪がやみ上下の白を少しずつ地球の色に染めて朝くる
11
空想のウサギ心で跳ね回る 耳やしっぽがぼさぼさだよ、もう
1
もうやだ、と神が言われた。すると闇があった。心地よい闇だった。・
6
この窓を泡だらけにして拭いてやる このモヤモヤと一緒になくなれ
3
いつか見る 地球初の 初日の出 フィジーの海に 必ず行くぞと
0
暮掃除
塵芥
(
ごみ
)
山より
出
(
い
)
でたるは 期限切れと 使わじの物よ
0
揺れる度 肩触れ合うほど側にいて 話す言葉を探す寂しさ
3
見た目はね強面だけど心ではコールドプレイを歌っています
0
結局は 人は人柄 善と悪 愛のあるなし 光と地獄
0
今はもう遠くに来たわと思ってもそこには昨日が折り重なってて
9
虐めあり 家庭の中に 歪みあり お節介だが 介入するよ
0
全人類守るヒーロー夢みつつ心にひめたる人ひとり
0
アップルパイバーを齧る今は冬。美味しいものはいつでもおいしい
3
一年のおわりにひとつ叶えよう 雪の代わりに星を降らせる
1
踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世を
卯
(
憂
)
の花の雪の通ひ路
0
山吹の花は盛になりにけり井手の
蛙
(
かはづ
)
は今やなくらむ
0
お前らが「特別だ」って言うから何かしなくちゃいけない気になる
0
えんぴつを削った木の香楽しんでマークシートに向かう素粒子
12
かけがえのない命だと言うけれど猿の一種が服を着ただけ
1
「大嫌い」赤い言の葉 口をつく 心
(
うち
)
に咲くはくれないの菊
2
殺したという実感を持てるのも数ミリ以上の虫あたりから
0
そのかみの山吹の花八重なれば心ぞ見えぬ実は成らざりき
(
ありがとう 互いの心を知らぬまま卒業したね あれで良かった
)
1
真をば我は申さず 愛し子を生かすためなり守るためなり
(
偽りの私だけ見て バレたのなら傷つく側はきっと君だから
)
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