粉雪や 積もれど超えぬ 夢までは
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夢以外 全て捨てて来たこの街では 雑踏・ネオンが星を掻き消す
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イヤホンから聞こえる君の歌そっとリフレインしてること誰も知らない
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波乗りて 千里をまたぐ 除夜の鐘 にはわらはの 春祝ふこゑ
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ゆっくりと肺からホープ吐き出して君への恋とともに掻き消す
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三十年 初恋の人と 別れしのち 未だあなたを 慕いながらも
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元日の 初詣行く 参拝者 洗礼者は 教会礼拝よ
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ふわふわを壊してしまう気がしたので野草のそれを残していく
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大晦日酒とツマミはあるけれどチャンネル権は妻子にありて
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一日の ただそれだけの 時間軸 昨日は去年 今日は今年
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権力の 魔力に屈し 善悪を 強制しては 愛を滅ぼす
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人類を 管理の縄で 縛り付け 自由を奪う 常套手段
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厳格で 人を裁いて 悦に入る パリサイ人よ 律法学者
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若者を 支配する奴 嫌な奴 教員なのか 偉そうな奴
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コンビニへの行きしな、初日はつひを浴びる 冷蔵庫の中のオレンジ
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肩痛も 咳洟安眠 妨害も すべて知りぬく 神の訓練
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元旦を 一人迎える 新鮮さ これもいいよな いかんいかんと
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暇人が 集まり晦日 タコパーで 老いも若きも テンション上がる
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妻はいず 一人新年 迎えます 紅白当たる 娘と参加
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新しい 年を迎えて ありがとう 悪から離れ 心機一転
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初日の出 見たか見ました 普通です 人の心の 感じるままに
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最低だ 最高気温は20度、最高の日だ 君が嫌いだ
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いつ死ねば美しいかを考えて決まらないまままた歳をとる
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大晦日と石油ストーブの匂い  零時を前に最後の抵抗
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「家族って麻薬みたいだなと思う。やたら勧める人がいるのも。」
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北国に帰るのならば涙など流す時間もあっただろうに
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ぐりとぐら幼き僕の細胞は母とパンケーキにつくられて
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変わらない日々に一滴エッセンス垂れているんだバニラの君が
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さようなら今年最後の夜たちへ年明け最初の夜によろしく
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亡き母の里芋の味よみがえる一人涙す大晦日かな
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