生きてまた、■■てください。私のまえで■るため生きてください。泣かないように。
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予定外の用事がひとつこなせたら 自分をほめよう そりゃ盛大に
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いつもなら返信くれぬ人だけどお世辞添えるとすぐ返事きた
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こんなときにも思い出す真昼間のふと口に出た失言のこと
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もう残り時間が少ない寝て起きてすぐに逃げ場の無いあの場所へ
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殺されはしないだろうが責められはするのが辛いんだっつってんの
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失敗を恐れず行こうと簡単に言葉では言うが簡単じゃないよ
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責任ってこんなに辛いものなのね ふと父親の顔が浮かんだ
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あまりにも大きな不安を抱えてるのが疲れたので横になります
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明日からぼく戦場へ行くんです七月に生きて会えたらいいね
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一ヶ月 昨夜は眠れなかったよ あなたもきっとそうだったよね
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若し仮に誰かに恋をしたとして それは証明できるだろうか
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部活動思い返せばあんなのは 教育まなびではなく軍隊洗脳だった
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寒ければ布団の中に逃げ込める 暑くなったらどうすれば良い?
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ダイエット一緒にしない?友が言う そうだちょっとは前に進むか
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曇天のマットなグレーの空模様これはこれで開放感ある
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怖がらずマッチを擦れる 手元から おさなごころがまたひとつ死ぬ
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穏やかな老夫婦の語らいは 耳に優しく我が身振り返る
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大好きな番組を見ても笑えない 気付いてやっと疲労がわかった
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疲れた身を夜風に委ね帰ろうか 薄紅うすべに霞む月をお供に
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「失ったから得るものもあるんだよ」 思ってもないのに放ったこと
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平凡で大した取り柄はないからと 微笑む貴方それなら僕が
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朝顔のふたばの鉢と教室の一年生のにぎやかなこと
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五月雨が想いの切れ端そっと撫で 乾いた涙の跡を消し去る
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きれいだとひらがなで言う人がいる・あなた以外は言わなくていい
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通勤の 電車降りれば つばめの巣 今年も無事に 巣立ち祈りて
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母親が俺の棲み家を聞いてくる 家を出た意味わかっちゃいない
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一服の茶を喫すれば荒波の 如き心地も凪になりけり
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小腹にはサラダチキンを詰め込んで永遠めいた青春を往く
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あなたから遠ざかるたび強くなる背中合わせのままの約束
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