Utakata
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小川礼央
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いろんなことから逃げ続けて10年になります。
河川から白波飛沫受け耐えて 岩間を駆ける水鳥の群れ
7
北風が肌身に刺さる季節から背後をそっと抜ける春風
7
部屋のすみ偉人の伝記読み漁り 焦がれ続けた幼き日々よ
7
リズム感 重視の配置で一体感 出来たらとても気持ちいい詩
5
傍目から 見える家族の笑い声 受けて荷を出す我作業員
4
ひなたにて草木が覆う庭の下 さえずり渡るスズメの
番
(
つがい
)
9
慣れぬ朝 慌ただしさにすでに果て まだ倒れまいと靴紐結ぶ
8
にゃんこ達二匹で丸々くっついて ぬくぬく丸々顔擦り合わす
8
かすかでも寒さ戻ると分かったら 布団の中で小さく耐える
4
春に向け丸々肥えるつぼみたち 咲く一瞬をまだか、まだかと
6
渾身の詩を練り上げて完成と 思った矢先に語句書き直す
9
ここ白髪 あっ、ここにもと目を凝らす 老いの予兆に気を引き締めて
3
隙見つけ文句、難癖言い放題 これは批評と名無しで言う
4
歩道橋見下ろす先にバスの屋根 街中のすす拭わぬままよ
3
冬の奥 そっと大事に仕舞ってた これから先の春の装い
6
色が成す 編み上げられた風景の 思い鮮やかキルトの
面
(
おもて
)
6
ぼんやりと不安な気持ち隠そうと スマホの画面照らし見つめる
6
水面から底に佇む藻の日陰 そっと凝らせば雑魚の営み
5
山霞む空の機嫌を確かめて 落ち込んでるとにっこりお日様
4
目が覚めて横目に映るスリッパで 寝相の悪さに寝癖抑える
3
はつらつと走り駆け抜け子どもたち ここから始まる希望の明日へと
6
刻々と 迫る期限に青ざめる 顔を覗いて皆焦りだす
3
春間近 恋を抱いて愛を告ぐ気持ちを込めて いざバレンタイン
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あてもなく
彷徨
(
さまよ
)
い歩く夜の道 暗がりに融ける我が心身
3
対面を是とする我が家の家風には 馴染めず
眼
(
まなこ
)
を地に向け過ごす
5
猫にさえ疎まれ冬の空眺め 先行き見えず 時だけ刻む
5
やりがいを 探し求めて 掴んだら 素性怪しく 糠喜び
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