アップルパイバーを齧る今は冬。美味しいものはいつでもおいしい
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一年のおわりにひとつ叶えよう 雪の代わりに星を降らせる
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踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世をの花の雪の通ひ路
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山吹の花は盛になりにけり井手のかはづは今やなくらむ
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お前らが「特別だ」って言うから何かしなくちゃいけない気になる
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えんぴつを削った木の香楽しんでマークシートに向かう素粒子
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かけがえのない命だと言うけれど猿の一種が服を着ただけ
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「大嫌い」赤い言の葉 口をつく 心うちに咲くはくれないの菊
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殺したという実感を持てるのも数ミリ以上の虫あたりから
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そのかみの山吹の花八重なれば心ぞ見えぬ実は成らざりき ありがとう 互いの心を知らぬまま卒業したね あれで良かった 
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真をば我は申さず 愛し子を生かすためなり守るためなり偽りの私だけ見て バレたのなら傷つく側はきっと君だから
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光射す世界にふたりだけでいい気づいてほしい私のきもち
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ミサイルはたったひとつの名をもらいぜる 胎児は無名のままで
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初めから 見えてる道が あったなら 迷わないのに この人生を
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受験を 楽しむなんて 出来ないかもな 今を生きろよ 多幸を祈る
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受験生 今を楽しめ これからは 無いかもしれない この経験は
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指先の雪の結晶フッと吹くあなたの赤い唇が好き
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桜舞う窓際にほほえむ姿 緊急青春注意報
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チリン 赤いリボン揺らした鈴が鳴る 雪は天使の涙って本当?
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紅葉と硫黄の匂いを思い出す 顔吹く蒸気登別かな
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この街に雪は降らねど積もったと君が囁く電話越し 冬
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各人が脳裏の自然を「自然」と言い、「自然に」などと言うので困る
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きらり 今燃えたよねその赤いピアス 夜空を飾る雪と星と恋
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意地悪な電話とぎこちない手紙 貴方の利き手すら愛おしい
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白雪や 汚れつちまつた悲しみに汚してやつた喜び勝る
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冬は嫌いだけどあなたの目の上で輝くラメは見ていられる
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明日目が見えなくなっていればいい 冬の川に飛び込む一人で
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すごい日だ外に出もせず階段も登らず一日家にいるとは
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優しくはしないで欲しいその笑顔別れた時に余計悲しい
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ウェルテルのモデルはゲーテ本人か 奇行変態 本は名作
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