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片羽根でくるくる回るヘリコプター 楓の種が飛来しをり
16
病む猫のただ寄り添ひしかたはらに耳を澄まして何を語らん
25
空白のひと日はひとり花のした亡き人思う春の夕暮れ
22
亡き祖父と 夢を見る時だけ会える 声も姿も 生前のまま
16
届くはず誰か想って詠むうたは 朝日で光る桜とともに
29
薄紅の花びら乗せてくんくんと友の来た道われの行く道
27
新宿に出かけた帰りはこれにのるロマンスカーホームウェイ
10
新宿のアルタの前を通りねけ個展見に行く午後3時すぎ
5
ケアするこころをもってむきあえばおのずと道は拓かれてゆく
9
物価高羽根がはえるというけれどバーコードには何がはえてる
6
幾日か初夏の陽気の続きたれば 風が身に沁む花冷えの朝
22
僅かな火 下を向いてる暇はない 挑め、逃げるな 笑ってやろうぜ
11
さくら草 二十二才の君に似て澄まし顔した夢が揺れてる
24
イレブンの 透き通るよな眼で見たら 世界もキミも救えたろうね
6
寂しさで ただ抱かれたいこの心 わたしの代わりに
濡れて
(
泣いて
)
おくれよ /慰め
7
嘘だけを 固めたような人生に 誰も「ダウト」と云ってくれない
12
落ち着いて 静かな心守りては おまえに遇って 堕ちるのこわい
9
見た目には元気に見えども痛み持つ ある者体にある者心に
29
保有米 昨年以上に備蓄すも 米櫃底つく孫の成長
20
喜寿なれど「来年度も…」と契約の更新すませ白衣をはおる
11
あまぐもがきっと春を連れてきていつか稲穂がみのる季節に
9
恨み消え残る敬い離れては 貴方の御多幸心の底から
7
毎日の ように野球の 話題あり あっという間に 今年開幕
5
もう父に 届かぬ歌を 詠む夜道 去年の桜は今年もそこに
53
手の上で眠る小さな命にも恋の季節も換毛期もあり
12
病室に差し込む夕日が壁に映す点滴袋の水っぽい影
13
八分咲き 思い立っての 夜桜は 耐えてくれるや この先の雨
15
綺麗だねビリジアン色のその瞳すこしの毒も気づかぬあなた
11
ビリジアンにじむ絵の具のさみしさに白を重ねる、罪深いわね
11
ふくらむちぢむぼくのはいでわずかにくうきがゆらいでしまったきがした
6
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