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宵闇にかさりかさりと音がする降り積もるのは雪だけじゃない
1
あなたにはあなたの愛がありますか 余りくらいはいただけますか
3
足早に駐車場駆け風の町 背中丸めてカートを押して
1
そういえばみたことないなTABのとこ ぴあすなのかないやーカフ
0
「結婚は、歩いてこない」 広告が 急に刺さった 二十二歳冬
1
メリークリスマス言えるだけでもいいのかな会えないけどね
1
祝福と慰め交差我がLINE
!
(
ビックリマーク
)
がやたらと踊り
1
我が友は片やテレビの常連で片やコロナに感染二度目
0
広い風呂ゆったり浸かる旅の宿酒と語らう 夢のまた夢
2
目に沁みる空は光の集合体 雪は孤独の集合体だ
8
他人に泡立てを任せる生クリームにでもなりたい 可愛い顔して
2
二十歳過ぎれば失効する、名のない私の特別な若さのタグ
2
血液のように電気を吸い込んで都市が火照っている冬の夜
0
趣味もない特技もないこの私にも おはようと言う 人がいるなら
4
ただ祈る 雪が降らないその街で 君が一人で凍えないこと
6
この冬も出掛ける予定特になし 急に
擡
(
もた
)
げる旅心かな
0
上の角 折り目のついた本を借り 下も折り君へ 往復書簡
1
僕はいずれ 殺されるだろう
癌
(
がん
)
という 道を外れた 僕自身に
3
生きている この感覚が 苦しくて 深酒そして 気休めの
鎮静剤
(
クスリ
)
1
ロキソニンはんぶんこしよ、早く帰った吾子にささやく
1
白雪もわが身もいたく
ふり
(
降り・古り
)
ぬれば思ふことのみ
大
(
多
)
原の里
1
ねえ聞いた? 静かな声のあの人は、誰かを救う歌になったと
2
生きる
間
(
ま
)
にないと思ったこんなこと 君のマントを羽織るよ見てて
2
着ぐるみに愛想笑いをする子供 人は愚かと地をつつく鳩
2
震えても飲むのは 冷たい水がいい 雨 本質を見透かして 雨
2
君は今 夢の中だけ 逢える人 忘れたいから もう出てくるなよ
2
僕はただ 君を好きに なっただけ この無常感 この絶望感
2
横になると 君が頭を よぎるから 暗い部屋で ひとり起きてる
4
さみしいか 歌を歌ってあげるから 何にも変わらず ただ歌になれ
2
「ひるね」だと 名付けて私は 君を待つ 猫アレルギー 治るといいな
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