休肝日 口寂しいから ぬばたまの ブラックチョコを 食べて紛らす
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目に見えて 筋肉落ちて 痩せこける 癌でなければ 我慢しようか
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保温器の下で見せるぜ赤い舌 変わらぬ食欲甲羅の線増え
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イヤホンをかじかむ耳に突っ込んでバスを待つよ今日の始まり
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ポケモンGO最強キャラは忘れられ隣のクラスでコロナ出たって
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年末は親に顔見せてあげなよ 住民票の閲覧制限
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七点五ミリメートル スマホの厚さ 三十六点五度 愛の温度
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消灯 部屋に佇む暗闇に押し潰されそうな夜を今日も越える
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二十歳過ぎ背骨の細さ撫でて知る愛の塊この老猫よ
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白い空 更に白塗る牡丹雪 木々も野原もモノクロに染め
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花も葉も落とした木々が恥ずかしくなって代わりに雪を着飾る
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毅郎が休みに入ったスタンバイ調子が出ない TAKUROを聴く
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この気持ちあなたに伝えるならそうね 海の底で息でもしたら
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あの人に言えない秘密ハコに入れ、そっと静かに鍵をかけよう
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さようならまた会えたらと 煮え切らぬ想いを熱燗で流し込む
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水回り掃除は夏にやっとけと半年前の自分に言いたい
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上靴のこんなところに青絵具 通知表より二学期語る
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窓ガラス サイズアウトの服で拭く記憶もなぞる大掃除かな
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新品の玩具を開けてプレゼンす ユーチューバーに君もなるのか
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珈琲の香りとともに「受かった」と友の口から。喜べよ、俺。
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有馬記念グランプリ 勝ちしはまたも 三歳馬 最強世代 現れたるや
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六割は水分なのに凍らずに動き続ける生体の群
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彼女いないやつがルナルナ入れていたときの不気味さ 愛をください
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ふと出した「寒い」の言葉白くなり空に消えて冬に混ざった
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僕の吐く 言の葉たちが コンビニの 袋のように 風に彷徨う
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死ぬまでの時間を綺麗に過ごしてく朝昼晩で三回食べる
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虚栄より 真実の愛 得る方が 永遠に耐え 増し続けんや
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人間を 愛するゆえの 人生が いかに尊き 幸福なりや
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自らの 欲に塗れて 幸福を 追い求めんや 虚しき心
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何のため この世に来たか 知らずして 己の価値に 納得いかず
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