機械人 利己心だけで 動作する ロボットだらけ この世は地獄
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会社にて 川柳応募 落選し がっくりしたよ 隠れた自信
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怖くって 退職する日 漫然と 送って来たね サラリーマンよ
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定年で 退職する日 近づけば なにかそわそわ 死を待つ気分
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春ですね 3月3日 ひな祭り 一足早く 飾りましょうか
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変ですね 変な人ほど 魅力あり 個性というか 刺激的っす
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まともだと 一人今まで 思ってた 他人から見れば 私は変よ
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心無い 機械のような 人ばかり 企業が求む 賢い社畜
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利潤産む 装置のような 企業には 愛はがらくた 金こそすべて
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負け惜しみ そう聞こえたら 仕方ない お金はいらん 金持ち嫌い
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去りゆける 君ひき止めし手だてなし 如何に合わせば 恋は実るのか
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月変わり くしゃみ止まらぬ 春弥生 杉の抗体 あるはずなのに
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サバ缶と一日分のひだまりを日暮れの猫と交換してる
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瞼伏せ 悲しみ耐える心なる 引き潮のように 恋は去りゆく
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鳰の海や霞の奥に漕ぐ海人の釣り船の帆もはるの浦風
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短きが上にもさらに短かれ女子高生のスカート丈は
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眠られぬ 如何に過ごさん この夜を 時計はすでに 夜半を過ぎゆく
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不安な時はどうしてるの? 道行く猫に尋ねる 病院帰り
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犬一匹迷い込まない校庭に一輪ぽとり南国の花
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雪融けの雫掘りたる大穴に雪を投げ込む通路掘り出す
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気が狂いそうだ どうして僕じゃない 僕じゃなかった 僕じゃなかった
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何を見ていてもあなたを思い出す 好きなものがたくさんある人
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無為を啜る 意味も無いまま
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春に死ねない私をわらうほど暇でないわとあげはひらひら
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花も木も知らない僕に名園めいえん三百円さんびゃくえんのお高い散歩
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水槽も住めば都よ心地いい 連れ出そうなんて余計なお世話
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自由だが野放図すぎる灰色の時間掻き取る腕力の無さ
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小細工をやり続けては積み重ねそれが妥当と繰り返すのみ
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もういない動けそうだし出てってもいいみたいだが何処へ向かおう
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そうやって何時も何かを探してる見つかりますか見つかりますか
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