トラックに積んでいたのは服じゃないつい飲みこんだありがとうとか
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勝手に世界を背負わせられたこどもは泣かない代わりに傘を差さない
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初めてのレイトショーは貸切で やっと握ったエンドロールの手
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今日までの一年とケーキをおなじくらい大事に抱えられたら
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滲むこと震えることもない手紙キーボードでは筆にはならず
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ほの甘い蜜味わいし頃想う 赤詰草あかつめくさの群れ咲く道で
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ドライヤー切った瞬間乾き残し 気付いて電源入れなおす日々
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新緑の見る人のなき葉桜のまだ青深し老の青春
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哲学の書物を床で読みふけり我は誰ぞとながながしき夜を
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おはよう 血まみれになったぼくの手が事後承諾の申請を寄越す
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巣作りの つばめの親に 脱帽す 一心不乱に 整えていく
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薫風くんぷうや 景色花やぐ 露天風呂 山藤見ゆる 濡髪ぬれがみに風
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花の名を知らぬわたしの手を引いておさない姪が庭園をゆく
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「酷い目に遭えと思ったヤツが事故ったらそれ嫌じゃん?」そうか? 良くない?
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宿に着きテレビなんかを見ちゃったら 旅に出た意味なくなりもうそう
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越の海波静かなるその向こう 荒ぶる国のありしとぞ聞く(富山湾)
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今売りの酒造の蔵を訪ぬれば 胡の国の人酒を嗅ぐなり(砺波市)
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陽を浴びた新緑きらきら目に映る桜前線逆走すれば
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登りなば季節ひとつき遡り 今ぞ芽吹かむ飛騨の山里(東海北陸道)
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ねこの土産 携え急ぎ帰宅する ラスト薬局で買ったやつだけど
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薬局を3軒ハシゴし帰宅する アレはあっちでコレはこっちが(安い)
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一時間半会うために(片道)一時間 どこでもドアが心底欲しい
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に枕しない、聖油あぶらすすがない、そのヤドリギの実に皮はない
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脱線の事故と向き合い二十年対話を重ね生きる人在り
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メルちゃんのおもちゃを買ってもらったらじいじに用はもう無いらしい
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AIに負けないくらい親切な大阪の人笑いも添える
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若いってお金持ちよりいいことと気づく頃にはもう若くない
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ここだけが未来から来たかのようにビニール傘の値段が高い
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そばにいる時ほど辛い孤独かな されどほほ笑む貴方の横で
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深更に 悪魔の調べ 響きたる 弦で奏でる パガニーニの
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