Utakata
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やってます。追伸 一日十首限定どうにかなりませんか。
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寂しさをモールスで書き下してる。トトト ツーツーツー トトトとさ。
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売り物にならぬ言葉を撒き歩く、インターネット無人街より。
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あ ああ ささ たたたた ららら。それだけを携帯打ちで積み上げていく
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鱗雲、魚の身体通るように錠剤みたく月が行く夜
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願わくば全ての人に安眠を、恋と罪悪すりきり一杯
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私もう、安い女じゃないのよと唄うカルメン寝たら忘れる
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水中のような粘度のこの浮世、不器用ながらわたる犬かき
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「死にたい」を「サンドイッチを食べたい」と言い換える午後コンビニの前
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屋根の上僕に続いて手を取って、高いところに登ったあの子
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書かなきゃと兎角迫るは悪友の実は優しいインクの悪魔
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ニュース告ぐ、今日が世界の終わる日と あいも変わらずならない通知
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畜生め何がサラダの記念日だ、生鮮売り場で悪態溢す
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ひとづてに聞いた悪口が勝手にポッケに溜まり埃に変わる
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凪の中、音の届かぬ冬空を邪魔せぬように吐いたため息
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擦り傷を眺めて思うあの頃は、こんなことでも泣いたりしたな
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鯖よりも早足に行く流行に、乗り遅れては腐肉啄む
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助からぬものと知っても力込め頭に巻いた黒トリアージ
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初詣 礼儀作法に気を取られ、神への文句をついに忘れる
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千年後、電子の海が枯れてても。なっていたいよ、詠み人知らず
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あのバーは、ぼくの身分じゃ許されぬ。君がためには背伸びをしたり
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通り雨が作るぬかるみ水溜まり、乾くまで待つあのベンチ座し
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胸に穴が開いたような失恋で、流れ出るもの血ではないもの
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口開けて煙を吐いて下向いて、寂しいんだとちょっと気付いた
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大人はさ、泣いたところで意味がない、意味はないけど少し泣きます
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「馬鹿だから分かんねえや」と言ったけど、そんな話をしたくないだけ
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錠剤はいくら飲んでも痛み止め、痛み止めでは傷は治らじ
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今言った言葉の嘘の証明にゃ余白少ない午後の四時半
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息を吐くように嘘吐く連中の本当だけを吸って渡る世
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生傷の正直者と馬鹿が見る、世に嘘はなし蓮の花咲く
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酔ったふり今日の下着の色をした嘘をついては肩に手を置く
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