砲列のごとくにカメラ いつ来るか分からぬ川せみを待ち
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神も仏もいるにはいるがこれよりもよくしてくれることはない
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コーヒーにみぞれシロップ足す これは夜の気流へ捧ぐ盃
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人間がたくさんいるのは知っているから、この部屋は一人で十分
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待ってても不意に輝く日は来ない整体院の予約を入れる
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世界中すべてが敵であるようなそんな不安で動けないでいる
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いつまでも続く命じゃないけれど金が惜しくて本が買えない
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耐えかねて壁を殴って水を飲む水には耳がないからいいな
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部屋のドア開ければ全て海であれ台風の夜にいつでも願う
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結ばれぬ僕ら2人の毎日の会話の終わりの心の奥の
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俺だけが間違っている訳じゃないそう言い聞かせて自分をあやす
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呪いとは普通に日々の中にあり全然神秘的じゃないものよ
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眠れずに短歌を作ってやり過ごす短歌があるだけよかったと思う
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自分しか自分を守るものはないそれってめちゃくちゃ怖くないですか
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気をつけて 旅立つあたしを見送った父の背中に冬の落日
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「この次は(あるわけないが)間違って生み出されないよう気をつけたい」
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生きる意味 探して今日も リフレイン 答えを出すのが その意味なのか
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なにもかも知らないままに君のそら探しに行ける猫になりたい
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わたくしとあなた相容れず花の道クラクラひかるチューリップの群れ
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好き人といると自分のなとこがレリーフコイン・プレスマシーン
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花があり時計があってあなたが居たらそこがホーム・スイートホーム
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シャングリ・ラ目指していけずわたくしは、夢は枯野を終ぞ駆けずに
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意地悪に 復讐すれば 負けとなり 親切ならば 悪を退散
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善いことを しているだけで 価値があり 悪いことなど 考えもせず
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人生は 限りあるから 光あり 何をするかが その人自身
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死ぬことを 恐れていては 生きられず 忘れていては 生きてはいない
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嫌なこと やらないうちは 進歩なし 勇気もないし やる気もでない
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テレビとか インターネットを 見ていれば 嫌なことなど 忘れてしまう
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菅公忌 やしろを包む梅の香は 千年絶えず春を運びつ
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赤本をどこにしまうか戸惑って僕の受験は今日にて終了
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