今年またバレンタインに流されて一日かけてチョコラスク焼く
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人間じゃなくなりそうだね僕らまた笑顔で再会できるといいよね
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反省文書いたところで街は鉄。宣教師より散弾銃プリーズ
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君からの返信一つで僕なんか生きている価値もないと思える
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一瞬を愛し合おうよその先はわたしひとりで生きていくから
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わからないとこと〝わかる〞ってところと 両方あるよ 好きってことです。
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観世音 真昼の月にハイタッチ らりるれロケット底なしの夜
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壊すのも貶し笑うのも簡単で、人を笑顔にするむずかしさ
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そのしっぽカップにポチャリ入るので早くしまえとちびを諭した
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風吹けばちらりちらりと隙間から方程式の一端見えた
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泣かないと 思った結婚式 娘の幸せ願い 言葉が震えた
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遠い国 ゆきのつもったペンギンの羽の確かさ見つめて生きる
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今夜なら電柱とだって友だちになれそうなくらい足が棒だぜ
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夕暮れの 公園後に 手を繋ぐ 冷たき赤い 手のひら紅葉
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火事だって夢を昨晩見たけれど起きたら僕は黒焦げだった
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明日ってちょっと都合が悪くって夜になったら脱皮をするの
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道具って大切だから生えている角はいつでも手入れをしてます
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家中のタンスの上を見てまわり小人がいないか確認してる
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説明をするのが少し面倒で雪が降ったで済ましてしまう
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雪のような 白いドレスを着る娘 眩しい姿に 心踊る日
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一日の終わりに星を画鋲にし掲示係のきみが貼る夜
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会いたくて 夢に見るのは 幼き日 巣立つ喜び 寂しき日々かな
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浮かんでた 袖を通した 制服の まだまだ幼い いたいけな我が子
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安堵かな 僅かな時間 羽休め また戦場に 舞い戻る
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これ可愛い これ可愛いね どうしよう 一緒に買おう 箸置き二つ
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二杯目の 珈琲頼む テレビ前 ちょっぴり濃いな 貴方の髭も
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昨日より あったかいんだね と、言った君 就寝前の 春の呟き
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人生の ピリオドの時 計らずも 誕生日の 数字の並び
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犬つれて散歩に出れば西空が空襲のごとくに赤い
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朝食のチーズトーストチーズだけ穿ほじくり喰うのやめてはどうか
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