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新年度 新社会人 新学期 だれでも最初 は一年生
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舶来の狼桃がイタリアを真っ赤に染めたあとのひとさら
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一人分のフルーツタルトを分けて食べる  あなたのためにメロンは食べない
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三月の 後ろ姿に 手を振れば 嘘はつかねど エイプリルフール
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ガラス窓消えゆく線に君を想いなぞって書いた読めない言葉
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またいつか 出会ったときは 嬉しくて 好きが溢れて 幸せだろう
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好きな曲 同じだけれど 忘却を促進すべく 聴かないでいる
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目覚めたら 四月 君とは違う道 好きだったこと忘れてやろう
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雨の午後 ほころぶ桜 懸命に 露をたたえて 凛と上向く
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サプリには世話にならずにきた私 これから試すこともやめます
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介助かなぁ看病かなぁという線上ライン 自分のことはつい後回し
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雪洞ぼんぼりの列一斉に灯を入れて開花間近き公園の冷え
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妻子寝る宿に帰るにまだ早くふらつくハマの夜はこれから
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「貴方ならどの歌選ぶ?」と言うようにおまかせ串焼き五本のコース
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井の中の蛙大海知ったので噛み締めている檸檬の味を
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伝えたい永田『タッチ』が好きと聞き「あだち充の街から来た」と
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渋谷にてレジェンドたちが集結し眼開かす歌の奥行き
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カウンター今日の歌会反芻し杯を重ねる馬車道の夜
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夏に向け木香薔薇をパーゴラに誘引すれば妻も喜ぶ
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甘い夢でしたねいっさいがっさいは ドアを開ければ暖かい嵐
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明日から巣立つあなたの行く道が 優しい風で満たされますよう
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泣いた日にこっそり目尻に刻んでた 喜怒哀楽の涙の轍
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巡り会いやがて仲間となった人 胸張って行け新たな地へと
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ひざに乗る 猫の温もり 感じては 幼き頃の 我が子ら思ふ
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不登校今や一つの選択だそう言えるのは選べた人だけ
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色失せど鼻腔に残るリラの花思い香の先まだ君がいる
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お古のフェラガモ、自分で買えるようになるまで形見にはならないで
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百年の歴史を経たる教会の四十四年を我過ごしたり
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「津山まで」 掲げて立ち尽く 龍野西 待ち人来ずんば 発ちも発たれず
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