おれ一生こんなことで悩み続けるのって思う夜だ便座だけが優しい
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I love you 異音同義の「わたし」から同音異義のそれぞれの「きみ」へ
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ヌルヌルが何もないこと示してただなんて知らない人間だから
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はいかいの そのおとろえも よろこべず いのちのちからの おとろえかとも 
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ちいかわさん あなたの声ウタが 聞こえません お元気ですか 吐いてください。
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◯ぬのなら 死ぬ気で挑め!上目指し 朝から走る 冬の朝焼け
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果たせぬ夢は 果たせなかった夢へと 心地よくきらめく残像  
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ラメラメの 赤いネイルを 塗る深夜 午前0時は 明日か今日か
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もう君の前に立つのはおれじゃない。 思い出ツラさに耐えて「俺」はたたもてぬ
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洋服地 中表なかおもて にて断つときに人の心の裏を思えり
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いつ何が 起こるかなんて わからない だから毎日 が、大切な日
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いよいよか 酒まで不味くなってきた。 メンタル終わり 救いはないの
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腹痛で臨む会議に集中しこんな日だって赤マグカップ
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古典など要らぬという人知らぬこと 朝を「あした」と読めることとか
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ヒンメルは 届かぬ恋を悟っても 一生短い時を 想いつづけた/勇者
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眠れない 夜にむさぼり つくように 飲む眠剤が 心の支え
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口から 飛び出しそうな 不安感を 少し和らげる 酒と眠剤
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酔い歩く人等避けつつ ポケットのハンドタオルに その手を包み
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こどもらは れんぞくした じいしき もたぬゆえ みらいなく かこなく いまをいき
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キュッキュッと雪を鳴らしてゴミを出す朝のゴミ出し回避の真冬
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何年も思考停止の毎日を窓辺の枯れた花は知ってる
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寝る前の抱っこの時間を設けては 猫吸いをしてスリスリもする
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あの夏の教室だけの暮れ方も環境音BGMにする
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星空の光の一つになった君 も一度名前呼んでいいかな
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この世界 全ての形容 動詞たち あなたを表す ために産まれた
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この黒は あなたとあなたを 恐れてた バカな私へ送る喪服
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528Hz君の 鼻歌が 水彩境界 デイ・ドリーム
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遊びじゃない お試しでもない 実験でも 『B』バイでも私は 君を好きなの
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屋上や渡り廊下や体育館裏を知らずに過ぎた青春
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いち、にい、さん ワルツのリズムで近付くと猫も君も逃げずに留まる
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