サボり症日記はいつも続かずに過去は記憶と あとは詩だけ
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もう嫌だ! 全部投げ出して 逃げ出したい でもそんな勇気 ないから悩む
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石垣の割れ目に生えるつゆ草は我が世の時と次々咲きつぐ
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やっぱりね雑巾にするのやめとこう 家族旅行の温泉タオル
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窓の外 まだ真っ白な 自由帳 何でも描ける 何でも出来る
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ジメジメと寝苦しい夜我が子らは 寝汗かきつつ母にくっつく
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初めての娘の覚えた新幹線 幸せくれたドクターイエロー
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コンビニでコード読み取り端末を強く当てられ少しイラっと
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薬局の貯めたポイントで酒を買う なんか間違ってる気がしている
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テロうけて一足さきに帰国したあの子はきつと好きだつた人
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寄り添える言葉探せどみつからず泣いてる君とただ長い夜
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幸せが どこにあるかと 聞かれれば ここにあるよと 迷わず言える
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夕闇のベッドサイドに腰かけて英語おそわる淡いメリケン
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甥っ子の七つになるまでかかるのが七年だとは信じがたきこと
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「遅れすぎぃ」うなだれていた紫陽花が雨に出会ってつやめき色付く 
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郵便の宛名があなただった時 死への一歩を小股にする僕
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「もういいよ 何とも思っていないから」 真っ赤な嘘と心の傷口
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炎天下 太陽真下 土の上 サングラス越し 灰の世を見る
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演じてる 偽の自分が 強すぎて 本当ほんとの自分が 嫌いになりそう
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梅雨時にいよよ色増す紅の色 石灰が 効いたかあぢさゐの花
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真逆だと思うものほど面影の裏にぴたりと張り付いている
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つゆの雨ハ−トの形の十薬は十字の白花あかときの祈り
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五月雨に濡れ葉の上を のんびりと 栖家を背なに舞々螺まいまいマイペ− ス
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貼り付いて少年野球覗き込むバックネットに木の葉や木の葉
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買わないとあとで後悔するからと買うも使わずそのうち忘れ
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🏝️海開き前の砂浜、心地よい汐風で夕すずみ
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砂場には 分からないだろ この気持ち 日本一だと 言われる気持ち
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日本一 高いところから 叫びたい はなまるうどんは 醤油が甘い
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可愛いを独占したくて紫陽花の鉢植えウチにお迎えしたよ/間違ってました。。。
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沿道の ルピナスの列 旗をふり 平和を願う 王女の気分
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