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鬱だとか躁だとかってそれすらもニンニク臭いペペロンチーノ
4
一聞いて十知る人の愚かしや 六、七あたりで立ち止まる人
9
人生で 後悔してる 歯のことだ インプラントに 700万円使う
6
当たり前を当たり前に難しい 犬が西むきゃ 尾は東向く
3
金金で 欲望の沼 狂いだす 気がついた時 刑務所暮らし
3
県道を走る車がよく見える空き家二軒が更地になって
19
秒針が息を吹き返す明け方に生まれたきみを孤独と名付ける
6
鈍色
(
にびいろ
)
の空 西を見上げれば月 新月の
翌夜
(
よくや
)
の 帰路の坂
18
読み終へし「北越雪譜」を手に置けば 近世
人
(
びと
)
との知的交感
8
もの忘れ「錯誤行為」の代表例 そは意識下の望むことやも
11
限定のベーグル 君の「おいしい」が聞きたくてひとつ追加注文
8
青白黄寝ぼけ眼に鮮やかな放棄畑に植えられた花
16
風に揺れ杏色のか弱げにナガミヒナゲシ誘惑の花 / 毒含むらし
17
川渡る 腹に風入れ鯉のぼり 水に着くごとワイヤーしなりて
31
肌寒き花ちらしの雨にも頼もしきオイルヒーターの青白き炎
5
菜園の 背中丸めて草を取る 老いたる
妻
(
きみ
)
は
亡母
(
はは
)
に似て来をり
18
心臓の生きる証の拍動は 夢を見るのを許さないのだ
4
家族
皆
(
みな
)
、健康に生きる事すら許されぬなら 希望とは何
6
娯楽すら不快
蔓延
(
はびこ
)
り嫌になり
縋
(
すが
)
れるものはなくなっていた
5
平成に生まれたぼくが昭和へと馳せた思いの中に空洞
2
連休はどこにも行かない『行けない』か︙。生活保護してもらう身の上
16
西暦を元号にして母が生む平行世界「昭和100年」
7
ピカピカと 光り輝く ランドセル 未来輝く 背負う子に似て
9
湖を 借宿
(
かりやど
)
にしていた 冬鳥よ いってらっしゃい また会う日まで
4
換気扇 吸いあげていく よもぎの香
(
か
)
春の気配に 胸膨らます
6
メジロ鳴くふるさとの冬うぐいすは春法華経と鳴くカラス年中
8
贈られた愛の重さがそのまんま祝福みたいに僕を救って
5
よし決めた これで最後の 甘やかし あしたからもう ちゃんとするかな
6
検診でイエローカードと言われたがどちらかといえば黄緑らしい
12
目を細め 首を伸ばしてうたたねを 布団なくともいいのね猫ちゃん
16
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