電車が静かになる瞬間 鼻が折れる瞬間 キシキシ
4
ささくれなぞって広がる嘘も 夜に傾く青い嘘も さくり
6
カエル鳴く夜 目を擦るのはやめなさい まつ毛が取れてしまうから
7
脳内辞書頼りではいつか言葉も枯渇してしまうのだろう
6
ただの胃腸炎でクビになりかける秋の昼間 早く治れよ
3
全てを愛せなくてもいいの 愛と信仰は別物なのだから
3
空腹で買い物に行く愚か者チョコとか甘いのたくさん買ってる/自己嫌悪
10
堕天とはまた違い 天使からこぽるる元天使 こぽるるぽるる
2
誰にも裏はあるものよ おかしいのは貴方 なんて言われていない
3
見たくないものたちさえ見ているのだろうか 今この瞬間にも 
5
何かしらのヒーローかもしれないと信じたい夜 近づく怪異
5
うたかたに うきつ沈みつ秋の夜々 今なにもかもリセットせましか
6
くちびるが ドライフラワー となるまで 恋していたい 私は少女
9
経験のけがれが吾子あこを回避する分娩室の永遠とわの誓約
9
靴下が 靴に置き去り抜け殻は空気を含み歩いて行かぬ
11
ドジャースとベイの勝利で保たれる我が幸福度簡単な平和
18
紋白蝶とび交ふ野にし出でにくれば 草流れしてわれもうち解く
6
ひもすがら芍薬花を据ゑ置きし少将のこころ小町知らずも
6
銀色のケトルに挿した温度計 針はアンダンテで秋を告げ
11
うらおもての無い人とは多面的な人もそこに含まれますよ
5
蟹さんよ。あなたは何を隠してる 磯の香のする堅き甲羅に/物名歌
8
味付けのちょうど良い回 珍しいですよ野菜炒めではかなり
7
裏表上手に使い分けてたら周りに人がいなくなってた
10
「次の選挙誰に入れる?」あぁ、そうだ。ぼくらは大人になったんだった。
4
黒はやだリュックが欲しい黒はやだ 生活に均されてしまうよ 
5
水たまり今だけどうか許してね 靴下濡れたああもうだめだ
4
生きるとは歩いてこけてねころんで そのままだらんと土を見ること
5
俳諧師プロレスラーに転職しリングネームを「マッチョ・バショー」と
10
晴れぬ今日 いきぐるしさに立ちすくみ 我の内へとサイレンが鳴る
12
「暖かい冷房入れて」と君が言い 笑い溢れる十月の朝
13