公園へ向かう君の背見送りて 金木犀の香り寂しき
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少しずつ行動範囲広がりて 徐々に親元離れゆく君
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金木犀を知らない君の思い出になりたい そして私を永遠に刻むの
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雪便り遠近おちこちにあり遠ざかる猛暑の日々の寝苦しさなど
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「いい服」と伝えるようにさりげなく君の全てが好きと言いたい
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寝る前の考え事を明日には持ち越せないよ、だからはよ寝ろ。
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自由帳 ただの白紙を〈自由〉だと呼べていた頃の僕らを思う
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針仕事聞けば口貸す母の横「これどう縫うの」わざとたずねる
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頑張った今日も一日お疲れさんシンクごしごしクマのスポンジ
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蹉跌さてつたる我が人生を振り返り セーブデータを漁っては泣く
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ドジャースとベイがダブルで優勝し最高!吾もまだまだ頑張ろ!
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いにしえの 京の都に 思い馳せ 雲ひとつない 東寺に参る
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ねこからの あいのふかさを はかれるよ スリスリ ずつき ゴロゴロ ついてく
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木犀の香り今年も漂って案外僕らは幼いままで
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イヤホンは壊れていても透明の歌を奏でて 通学電車
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「捨てられぬ」つまと「捨てたい」わたしとの攻防戦となる衣替え
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黄昏の川面を撫ぜる秋風が染みるか 鷺は首をすくめて
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君が今本を開いたお返しに僕はイヤホンをつけてみたよ
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夜長には味噌鍋燗酒〆うどん これぞ此世の渡り方なり
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夏服を見せたかったな大好きな 夏が私に背中を向けた
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思ふことさはにあれども言ひかねつ 他人ひとの気色を伺ふ卑怯さ
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雨の日は客少ない無人ジム普段人気のマシン独占
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愛してる何度言えども儚くて掴めない君何処へ逃げ去る
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音たてず檸檬れもんの砂が落ち行くに似たりと思う娑婆の明け暮れ
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あの夏は恋にするには痛すぎる ぜんぶ燃やし尽くしてほしい
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4時の別れ話が終わったら 最後のツイスターゲーム、いざ
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雨上がり眼鏡を通し見えたのは円の光が鏤む世界
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シャンパンをかけ合う歓喜の仲間らにロサンゼルスの月もほろ酔い
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曲がり角を素通りし辿り着く姉の家 生き方にも多様性
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幸せに酔いしれている 金木犀の香りに包まれてるみたい
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