計画をしたらやり遂げたくなってやれないことを責めてしまうね
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野良猫に道を譲った 僕もまだ誰かの役に立てるだろうか
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黙れよと いつかの君は 泣いていた そうかそうかと ひきつる顔で
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通勤と通院だけで過ぎてゆく平凡な日々続きますよに
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おもむろに準急、久しぶりの街へ「いきなりどうした?」を自らに提供
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秋風に南部風鈴揺れにゆれ今年の役目の終わりを告げる
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「生きるのがめんどくさいただ寝てたい」を超簡潔に「死にたい」と言う
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歳の差を 埋めゆくものは 包容力 財力あれば 鬼に金棒?(笑)
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何も言えない君の横で私は踊ることしかできませんがそれでもいいでしょうか
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秀吉と淀君ほどの歳の差を 埋めてくれるは権力と金?
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メシ付きの一般オヤジに区分けさる その切なさをわかってくりゃれい
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あのころがぐーぐるふぉとでよみがえる このごろよりもあきいろのせて
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ふるさとを離れてよかった13年 彼の人生知らずにすむから
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駱駝らくだの眼ボクを視ていた夢暗示眠り赦さぬあかい砂漠で
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初心者本 ブックオフ行き決定だ 初心に返り我流つらぬく
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命を賭けるよ 君に聞こえていなくても 海の遠くから繋がっているから
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収まらない場所で生きていきたいね あなたと私額縁の外で
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孤高の証明であった君は今や狂気の相貌双眸 ひとりでに移ろう星と同じく
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とびきりの笑顔で帰る下の子を迎える自宅裏の倉庫で
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素麺を一人前だけ茹でている時々むなしく思うときもある
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もうきみは親の言葉じゃ満たされぬ でも鉛筆は削っておくよ
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しなだれるようにそびえる千年の大樹を想う 死ねないあなたはその後
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空白の時空を超えて待ち受ける霊峰の山トマの耳持つ
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「僕のこと嫌なら仕方ないよね」と ずるい夫が横で寝返る
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花ニラの 白き帽子シャッポの 後ろから 百日草が こうべでる
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失恋の 私は歌う 天使になる はずだったが 煩悩だらけ 寂聴になった
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ババハラに 合いエルボの 練習を  する同僚 鍛えるのはそこか
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水道の温さは軽減したけどもまだまだ素麺食むこの残暑
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随分と減った子どもの靴の裏毎日駆けたひと夏思う
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同じことを 同じように 説明を する難しさ 新人教育
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