菓子きな粉少しあそこは安いから今日行こうかねと5分の遠出
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あの病棟でここだけの夏があった重いドアを開けたら光
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人一倍 二倍三倍 生きてやる 報われなくても これが人生
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破局とは 小さな事が 始まりで 隠蔽体質が 大事に至る
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かたい人 勝負において 負けていく 柔らかいが勝つ “くらげ”のイメージ
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もう僕に生きる理由はないけれど動き続ける心臓の音
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もしうんこ無色無臭であったなら扱いやすい?でもないのかな
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我が腹ですぴすぴ眠る獣あり いと美しきわんこなりけり
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許さないでも薄まって忘れてく月日の海へ手足を伸ばす
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清廉が好きなんじゃない 害のある穢れたものが嫌いなだけで
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感情に素直になれぬ 感情が邪魔をするから 感情が嫌い
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「おかしいわここだけ日焼けが消えないの」 「おかしくないさ、そいつぁ シ ミ だ」
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「色白ね」褒めてるつもりなんでしょう 陽の目も見ない闘病ぐらし
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肉球の 跡をたどって 雪漕げば たたずむ木々の 真白き姿
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蔑まれ 疎ましがれ 生きる意味 我は逝くまで わからぬままよ
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きしねんは 逢魔時に ひょっこりと お願いだから SOSエス・オー・エスを 出せる時だけ
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逝きたいと のこりいくとし 苦しむか 我は前世で 何をやらかし
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目的地目指し まっすぐ行くはずが いざなうか如しの 分かれ道
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人生を 楽しむコツは 感謝して 今の生活 心を込めて
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ぼちぼちと 休みながらも スコップで 石をほじくる これが楽しい
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人生を 走り続けて この歳に スピード落とし 時々休み
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年寄りは 若者たちに 道譲り 呑気に余生 暮らしていいさ
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張り切って 昭和生まれの 妻はもう 睡眠不足 具合が悪い
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切れぎれの雲の向こうに有明の月が隠れる冬の明け方
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昆虫も 鳥も魚も 植物も 春はもうすぐ そわそわしてる
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二匹鯉 強大な体 なびかせて コンクリートの 小川に潜む
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人と人 インターネットで 繋がって 知らない人と 友達気分
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聞き慣れし洗濯終る合図音普通を感謝し今日を始むる
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孫連れて 鯉に餌やり おばあさん 春はもうすぐ 近くの小川
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暇だねえ 婆さんたちは おしゃべりを 楽しみながら 余生を過ごす
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