ベランダの隙間から見る一等星僕の代わりに光り続ける
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久しぶりきみとレイトショー観に行く 湯船で迎える0:00午前零時
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我と同じ 天然なのか 襟広げ ニ足疾走 エリマキトカゲ
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世界一私の事を分かってて そのままでいいと言ってくれる貴方ひと
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久に聞く電話の先の息子の声に重なりて聞く義娘の「おはよう」
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濃桃のグラジオラスの咲く朝は白露と聞きてまだ残る夏
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惜しげなく唯一無二の愛くれた「そこにあるから、持ってお行き。」って
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人間になるため私を売ったのに人生までも売り飛ばしてた
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旅館にて酒をチビチビ これさえも仕事な事を忘れるように
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テトリスのようにベッドで動いてる寝相見ている深夜2時半
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一年目 職場近くの鳥貴族 今日も一皿 思い出重ね
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気がつけば 外では虫の音楽会 月見団子が恋しくなって
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草を刈り 秋の庭へと 衣替え 球根たちも 息をしており
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応援してますの言葉どのくらい嬉しいのかな もう言ったけど
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大好きだって伝える側になりすぎて 重みがなくなっている気がする
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光受けきらめく君のくちびるは 今朝のわたしの口紅の色
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寝る時に まどけ寝ると 朝寒く 閉めると暑い どっちをとるか
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パン飲み(家)は 神戸の醍醐味 気軽なり ワインの休日 手頃で美味しい
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送られた写真の ちま猫 つぶらな ねこ母枕に 乗るのが愛おし
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テキストはびっくりマークと(笑)だけで 誤魔化せるから簡単だなあ(笑)
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雑念を振り払うごと風呂掃除一心不乱黒ズミをとり
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金継ぎの陶器妬まし 友情のヒビ直せぬわ 僕の腕では
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今日買った5キロを一人で食い終わるそのころまでには値段も下がるか/税抜き¥2990
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笑い方わからず雑につないだ手 やや引き探す 指の引っかかり
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タワマンは年季入って穴だらけ 尺八なので台風で鳴る
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ハーブティーも僕と飲めば 湯気浴びてずずずとすする芋のお湯割り
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きみ作るピザは無骨で四角くて色とりどりの家族愛あいに溢るる
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うたた寝の鼻に届きし香ばしき匂いに目覚む三時みつどきのピザ
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モノマネをされてる自覚あるらしい 土井善晴はたぶんいい人
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政治家の人気不人気バロメータ見栄えで得をしている人も
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