爪切りはどこでするかと聞かれたが家じゃ爪など切ったことねえ
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孫と嫁 娘と私 そして母 それぞれ想う 雛寿司作り
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あの人を 思い起せり 弥生の夜 受洗したらば また逢えるか
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もしかして明日がその日かもしれぬ なるべくやろう今日やれること
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何気ないその言の葉がさらけ出す 秘めて蓋した吾の不幸を
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流れ雲 明日は何処か何処の空 尋ねてみたいあなたの胸に
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アオハルを謳歌する花風に舞い今年も世間の顰蹙を買う
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僕の手を握る君の手の強さ 夜を占うこの交差点
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この指にとまれと言って集まった春を私は憂鬱と呼ぶ
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お向かいにお礼の品も買えなくて精一杯のシフォン焼く午後
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十数年、夫婦関係破綻して保護費得るには必須の離婚
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愛おしい彼のためなら違うのか?お向かいさんに焼いてるケーキ
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誰かって誰かわからぬ事を知るユーチューブへのコメント親指
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十重二十重包み隠してラップでは中途半端に明らかになる
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永遠は時間にもとめるものでなく心のなかで感じるもので
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「けんさんのことは好きよ」と言う君は「よ」のあと何を言いたかったの
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いつまでも綺麗でいたいと言うキミを冷凍保存するボクの愛
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愛が冷め別れた訳じゃない事を認めさせないお金のチカラ
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反抗期雛は飾らず話題せずいつに変わらぬ三月三日 
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雛飾りもういらないと反抗期内裏雛だけと粘る両親
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どうしても話を聞いて欲しいから波打ち際で死んだふりする
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それぞれの過去 それぞれに連れあい 二人で池の鴨を見ている
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負傷した蟻一匹がよろよろと壊れたターミネーターのごとくに歩く
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もう一人誰か居たんだ燃え上がり空焼き尽くす龍を見たとき
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知ってても知らんぷりする見ていても見ないふりするパージ完了
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十三年九年四年一年も経ったが君をまだ夢に見る
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ワンルームきみの春待ついもうとよ来月ともに桜を見よう
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つらいとはおもうのですが修行だと思いなおして耐えてください。
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最初だけ痛いでしょうがすぐ慣れて楽になります耐えてください。
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いつからか判りかねますどれほどか測りかねます耐えてください。
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