常ならば寄り付かないのにミーティング中だけ邪魔をしてくる愛猫
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小4の夏に無くした宝物 どうせネジとか光る何かだ
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この先の人生 全て委ねてもいいと思える笑顔だった
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新品のパジェロが当たる宝くじ ポケットティッシュ6個もらった
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ふと気づく 化粧ポーチのツリー柄 今日はもう一月二十日
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この恋は成就させない何故ならば私が母を守って逝くため
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背をむけた風がないてたいつまでも響く悲鳴はもはや無音で
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我慢強さを受け継いだ 娘の我儘に 安堵の休日
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貴方には好きな人とか居るんでしょ?それは私に居る好きな人
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この夜を乗り切れるほどバカになる必要がある でないと自死する
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プレゼント迷わぬように欲しいって。でもムッとしたあの日見た裏 
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私には特殊な嗜好は無いけれど魅力も金も恋人も無い
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連絡を取るといつも寝てるよねそれって多分嘘だよね 死ね
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ゆにくろは ぼたんほーるが やわくって さんねんめには はけないじーんず
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土星にも雨が降るって人類が知るまで残り5億と8年
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剥き出しの心のトカレフ剥き出しの心のトカレフ 引き金はない
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カラオケで 歌った履歴 物語ものがたる たまに背伸びの 新しい曲
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いつか見たその優しさを焼き払い 忘れたいのにミントは芽ぐむ
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川沿いの霧氷咲く木木輝きて極寒の朝二日続けり
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亡き長女猫あのこ 内気・繊細なねこだった エンリョして夢にもなかなか出ない
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完璧アイドルで あろうと思わなくていい 完璧あいどるアイドルカンペキ偶像崇拝グウゾウスウハイ
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目の前で削られたって嬉しくない チーズじゃなくて命の話
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心に 暫定的ざんていてきにに 安らぎを 与えてくれる 眠剤は罪
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小四の能登の子の顔目のきつく 不安に曇り生気のなくて
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ほうじ茶で凍えた指をあたためる きみの温度を想う雪の日
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被災地の災害弱者のうめきあり 多様な支援の急を告げてる
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真っ白なみぞれが降って照らされる晩夏の恋をあなたの熱を
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どこまでも 伸びてるような 田んぼ道 細くせまいが 進みたくなる
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夜の空漂う雪は音もなく机に積もる君への手紙
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「もうこんな 歳になった」が口癖に 十年後より若いと思おう
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