山の手に 行く手はばかれ 鳴く鹿の 震える霜の なしと思えば
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可憐さに 心うばわれ 初夏の日に 風に踊るは スズランの花
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山腹の町を見下ろす奥津城へ開拓の夢に木漏れ日がさす
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キミのこと 信じて疑ってまた悩む 言い訳したくなる空だ
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「りょ」って入力したら「了解」って予測変換で出てくるでしょう?
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AIで作られし短歌たんか読む我はAI短歌うた詠まんと足掻あが
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寝そべれば 気怠さ孕む 我が心 腹膨れれば 咎を産む哉
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暑いから散歩は早めにしたいけど ブックオフは開くのは十時で 
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オロナイン塗ったら ねこに頬ずりができないじゃない 早く治って(オデコすりすりはいけるか?)
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さくらんぼお一つどうぞ あなたです川の向こうのあなたにあげます
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波打ちに 静かに響く 音の葉に 耳を傾け 想い耽ゆく
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隣家から漏れる 幼子の声を聞き スマホで探す あの頃の君
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「駆け抜けてみれば一瞬だったよね」笑える僕らは歴史を紡ぐ
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叶うなら 月へと行ってみたいもの こころの重さも6分の1
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あの日々も あんな気持ちも きっと君に 会うためだけど 今も辛いの。
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ジョギングのTシャツ通る夏風は背を膨らませ遊んで出てゆく
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パンダだって 白黒つけたいわけじゃないのに  私はグレーが好きなのに
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帰り道 ダークホースの俺がいま 君を追いかけ第4コーナー
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手料理の素朴な味が一日の疲労を受け入れ易くさせる
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ジョギングは難題思うと早やゴール 歌の文字数整わないまま
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私への愛を歌えよ泡沫ウタカタで 三十一文字みそひともじで足りる愛だろ
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もしかして猫の画像を持ってます? 見せてください ちょっとで良いので
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君が読んだのと同じ小説の、君がなぞったのと同じ文字をなぞる
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落ち込んで傷つき倒れて起き上がり ああ、やっぱり僕は生きてる
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僕はもう知ってしまった もう二度と出来なくなった 無邪気な恋は
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たわいない 話で笑った あの頃に もう戻れない 寂しい晩酌
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胃袋が小さくなったと嘆く父が残したご飯を処理してる僕
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日曜の朝パルナスの歌流れロシアは優しい国だったのに
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父親の荒い走りで遠くまで カーステレオは穏やかな春
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「雪原の足あと」門田のピッケル、秀岳荘の親父、広尾又吉、筆りんどう、なんかほっこり北の国
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