え?そんな!まさかと思うが同胞よ歌のみならずみならずリアルに同郷?/まさかと思うキロさんへ 
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歌のもと探す脳髄迷子なり食材足りぬレシピにも似て 
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長月の涼しい夏に風邪を引く季節隔てる境界どこに
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扇風機いまだ頑張り首振るが役目見限る時期を逃して
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喰い物の恨み怖いと伝え聞くとりま代わりを買うが吉かな/キロさん、残念ながら有罪ギルティです(笑)
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「おかえり」と鴨に声かけ秋プール遠い空から十六羽来ぬ
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断捨離で意見違ひて口喧嘩 とっくに忘れし優し声など
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スマホでの慣れぬフリック入力は上下左右も苛立ちながら
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今日からは 秋が深まる 神無月 出雲国に 神々集う
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爽やかな 秋風が吹く 里山に 金木犀の 香り漂う
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朝方の 東雲しののめの空 鱗雲 大空高く 黄金こがねに染まる
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目の前で派手に転んだОLは手から絶対スマホ離さず
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あの角をはじめて曲がりささやかな冒険しつつ会社に向かう
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ながらへん 酸いも甘いもかみわけて ころもかたしく吾がふしどまで
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きみいって 未来みるだけ 甲斐だった いくさわざわい みずにすんだね
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カルピスをソーダじゃなくて水で割る 唐突に夏の終わりを感じる
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今どこにいるのかどこにむかってるのか酸素のある宇宙空間
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かてとなり すえの胤にて つたわらば 血の少々も もってけ秋の蚊
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互いの「性」のホントは知らない それを知ってる、だから親友
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振り向けばそこは砂漠で足跡は風に消されてそしてそれだけ
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使用者の 名義かえるは 煩らわし 口座名かえて ジィジの電話で
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映画を観て気が付く 夜毎同じ、エンドロールを垂れ流してる
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群体は ニューロンなしで うんどうや はんだんしてる 集合的知。ヒトは?
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あいつよりマシだと指さされる場所に ぼんやり立ってるような気がする
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とぐろ巻く 気持ちがとびだしそうになり 父と離れる時間を買った
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おかえりと 家の猫たちが あらわれた 2匹ともに、ようすをみている
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キラキラのビールを飲めば勝ち馬のツヤツヤお尻が見えてきます
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勝利って書かれたタオルを振り回せ! 使用後は回収いたします
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十月の一日なれば入れ替わる保険証持たぬハンディキャップス
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おなじとき感じただけの勘違い駿馬ゆくごと風の距離感
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