ベルボトム逆さに吊す夏の夜の猥語のごとく愛しきものら
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母に言う 戒名なしは如何 それはダメ ならば言葉を入れよう 霞と人助け
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段々と ハッキリしてくる この先が 今を生きつつ 引き継ぎするよ
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一昨年に使いまくったアルコール(コロナで消毒)ちょぴ残り、これ生きてるのかな
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チビ猫のシッポうっかり踏みかけて ぴょんと逃げてゆく ごめんごめんよ
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エアコンに 愛を誓いし 夏休み 電気代に 肝も冷えゆく
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雨上がり待ちくたびれた蝉が鳴く時を急いで命燃やして
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盆終えて途端に雲が吹く風が虫が木陰がああ夏じゃない
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ビギナーズラックから早二年ちょい歌壇の朝は少々悩めり
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そういうたらヒョウ柄オバハン見いへんなうちに一匹まだいてるけど
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ガンガンに 冷やした部屋で夏掛けを被って だいすき 君にメールす
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手のかかるでかいペットのようだなと言葉通じぬ母見て思う
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関西のストリップめちゃエグいてか?慣れてしもたらどうてことない
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取り出して放置わずかでしんなりと入れ歯にやさし夏チョコレェト
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正解などないさと言うが明らかに不正解はいくつもあるよね
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幼き日家帰りすぐテレビ見る水戸黄門の再放送
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横たわる愛猫見つめ感謝するともに暮らした楽しき時間とき
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冷たいもの食べたくなって真夏ランチ3日連続冷やし中華
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熱中症予防するためポカリ飲み 飲んだ分だけ涙に消える
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覗き込むメダカが群れてソワソワとこのおじちゃんエサくれる人
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朝六時涼しい空気があったのに温度と湿度が上がってる九時
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静寂に安堵と不安の味混ざる 音と心の騒がしさ去れ
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君の背の 斜め後ろの 席に着き 覗く鎖骨を 眺める日々よ
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泣く君の 頬に伝った 雫跡しずくあと 僕は黙って 肩寄せるだけ
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手に余る 日々に頭を 悶もだえつつ 出来る限りを 只こなすだけ
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姉上が「私死んだら推しグッズ全部捨ててね」 介護の予約?!
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やめてよね、ママだねなんて言わないで 光るデンモク シナぷしゅ音頭
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髭剃りの音が告げてく明け方も悪くなかった わるくなかった
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君のかばんチラッと覗くその箱はお裾分けだね夏の思い出
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孫娘 並んで座り シャボン玉 新盆迎えた叔父が微笑む
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