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十八時祭囃子は鳴り響き 夏の終わりの始まりを告ぐ
16
いつまでもあると思うな日本国 処暑の予報が三十八度
5
用意せし
薪
(
たきぎ
)
も残りあとわづか今日の送り火にすべて積み上ぐ
12
ひととせの 過ぎし時間は短くて 幾久しくと安寧願ふ
20
帰省して姥捨て山に手を合わす庭の掃除にケアマネージャー
8
テキーラとウォッカとイェーガー煽られてでもごめん君を好きにならない
4
愛おぼを 最初にカバーす 二代目よ 智ちゃん奪う 癌恨む夏
7
まだおやつ食べようとしてるから無罪 いつになったら歯磨きしよう
5
果肉入り飲むヨーグルト ヨーグルト過ぎる世界にかすかに果肉
9
ピリ辛も通常の辛もよく知らず買ったスナック 俺が悪いね
6
真夜中のコンビニ 謎のハーブティー 眉の無い俺 星の無い空
11
フォロワーを怖がらせましょう! どうせまだ寝てないんだろう付き合ってくれ
5
泡沫のやうに 消えては浮かぶ案 さてさてどうかな 形になるかな
20
形見なる 首輪をじつと 見つめたる 白猫だから 赤がよく似合い
17
なんとかの ひとつ覚えのカモミール ローズヒップでは お目目さめちゃう
16
断るぞ 店員さんの 案内を 待ってはないが 声かけされず
7
「寂し」とも 「愛している」とも 告ぐる君 逢いたき夜を 詠みて過ごす
8
ええんちゃう全部やめてもええんちゃうそれでもお前のこと好きだから
8
まつ毛長いね生命線短いね足して2で割りたかった
6
消えてるか
灯
(
とも
)
り続けているのかも 知らされぬまま2度目の盛夏
29
地元駅野良猫通り閑古鳥
寂
(
サビ
)
と安堵の二律背反
8
昨年は来れた叔母も訪れず吾ひとりきり送り火を焚く
14
丁寧にカミソリ用い毛玉取り私はこういう作業が好きだ
25
世の中が悪いでしょうかそうじゃなきゃ巡り合ったが元凶ですか
20
惨めだと思えば悲しかと言ってケチだといえばそれも失礼
14
買い物に出かけて気付く手に取って見て置き直し買えない経済
21
部屋干しで湿度上がった寝室を救う一枚羽毛肌がけ
20
鉛筆を 削ればやがて 尽きること 無常の節理 だから尊い
26
課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机が
冷
(
ひや
)
くて 気持ち良いのだ
11
縁日におもむくこともなき夏の 今も何処かで花火の音が
15
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