天秤に命とかけたオピオイド おやオピオイドが二グラム重い
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雨ですね 空にお日さま 見えないが そこに居るのは 確かであるのに
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近いうち君に粗末に捨てられよう 望むところと虚勢を張って
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「黒姫の民話」の中のコスモスに見惚れる少女恋にこがれて
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級長の僕はポケット手を入れて畳まれているバタフライナイフ
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分からない もう何もかも 分からない 正しい歌も 人の心も
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5円玉ないから2人で1枚の10円玉に願うしあわせ
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唇を強く噛みつつ耐えた今日 風呂で溶かそうアヒルと共に
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曝け出す勇気と覚悟出来ないなあ出来ない事はこころに仕舞おう
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頰凍る一年ぶりのスキー来て疾風ハヤテで滑ろ吾は少年
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共に見たい 月は雨に 隠れていて 逢いたい君の 姿も見えない
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窓を背に伸びをした後あくびする君に恋する理由わけはいらない
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こんなにも大きくなってしまったし僕はあなたの目だって撃てる
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ともらない蛍光灯を見上げてる 彼女の全てが僕ならいいのに
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夕時に 今日をいい日にするために 夕暮れ色の紅茶を淹れる
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募り募る もう今すぐに この想い 爆ぜてしまえよ 砕けてしまえ
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午後三時 二番ホームの 君のもとへ 着く頃にはもう 宵も暮れくれ
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守られるほどやわじゃないだろうけど 守ってやらんと、ありゃ壊れるぞ
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目の前の冷めていくコーヒーよりも書かねばならぬ別れの手紙
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君のこと、星になれとは言わないよ。だけど明日も雨だといいね。
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青き空風の向こうのささやきは優しく響き我涙する
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知らぬ星の知らぬ砂漠で名も知らぬあなたと 私、踊りたいのよ
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お客さん、それは夢だよ瓶詰の。開けてみるかい? はは、やめとくの。
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「ウォーリーをさがせ」と我らに指示を出す 見知らぬ存在 目的は謎
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雨の日ばカーテンを閉めて本の虫浮世離れの一日とする
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悪態をつくこともないつるつるとすべるばかりのカルボナーラは
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毛布 軽い毛布 フワフワッの毛布 お母樣がしいてくれました
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コロコロにまとわる髪のいっぽんもれていてひっぱりだして捨てる
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お犬様 隣で寝ても良いですか? そこは私の布団ですが
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広告の 漫画がいつも怖いから 詠いたいのに 謳えない
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