金銀杏きんいちょうなぜ銀と書く逆さまの水を噴き出し永世護持す
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湯葉のこう卵とからめほかほかと銀杏いちょうに映えるクリーム色
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本山の明るい灯火いつまでも世のなか安穏仏法ひろまれ
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いつの日か歌集作るべく書き溜めて編んだら是非とも贈ってみたい
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詠んだ歌読ませてみればにこにこと笑顔の君に似合う歌を
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地球儀を画面の上でぐるぐると回して夜明けを待つ夜更けかな
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夏告げる花が咲く頃月山がっさんをあなたと越えて生まれ変わろうか
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現実と幻想世界のトンネルはイヤホンプラグで開通する
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修学旅行 深夜の飛行機隣どうし あの子は私を好きだったらしい
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なんとなく気分が高揚してしまう カラオケ屋さんの「夜フリー」の文字
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「顔の見え方への強いこだわり」という晴眼者たちの障害
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空がとても美しかったりする時は事故に遭いやすいので気をつけて
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誰かの一番になったことのない僕の心に満ちる海水
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段々と 離れ離れに なる線は もう交差しない 人生のよう
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「制約は想像力を強化する。聖典でよく自慰をしていた。」
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何もかも全部が嫌になったのでポンデリングを バ ラ バ ラ にする
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きみの目に僕は映っていないかもしれないけれどきみが好きだよ
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指先が熱いのはきっと夏のせい 隣にきみがいるからじゃない
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似てる者同士で傷を舐め合って泥に埋もれて息ができない
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「そんな風には見えないよ」と励まされ自分の歪さを知るランチ
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実らずの恋の相手ひとから便りあり「吹部のサマコン」行くべきか否か
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憎しみが生み出す物の醜さも憎まなければ愛してしまう
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明日はまた 君を送りて 一日が 眠たいままで 始まるのです
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とりたてて目立つことなし我が家の根。四人のドラマも、いつかは消えゆく。
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いい子をね、演じられたらよかったな。傾いた屋根、寂寞の月。
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久方に、家族を想う、どら息子。いもの痛みは想像すら超え。
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魂はくれてやらない 唐突に休日勤務の打診されても
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妹の結婚式を想い出す晴れた四月嘘ひとつない空
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五・七・五・七・七短歌難しくしかし楽しく詠むの止まらず
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あなた様正直に想い書きました私の短歌読んでください
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