君、いつも 卵を割らすと 殻が入る そういうとこが 好きだったよね
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結局さ、得体は知れていたんだよ。見ないフリが上手かっただけさ。
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「しにたい」と「だいすき」は1文字同じ きっとどこかでつながっている
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二百字じゃあまりに長いと思うのに三十一文字じゃあまりに足りぬ
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雨音が強くなるたび弱くなる別れを告げるべくした決心
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終業後 一人でバーの カウンター 誰とも話さず 飲むような御人
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輪郭に線を引いたか何故なにゆえに夜の道行く背中は暗い
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いいねって言われたのっていつだろう生身の人に褒められたのは
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心配性 あなたの気持ちも 汲みたいの だけどあたしは 生きていくのよ
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絶望の味を知ってる我らより希望を持ってる奴らのが強い
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こんな日は お酒に任せて 労って 夜に紛れて 消えたいのよね
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どん底で見上げる空の青いこと落っこちなければ知らぬままよな
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タワマンの窓からぽとり目薬を落として神を気取った涙
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鮮やかな紅いリップを差したから少し優しくマスク重ねた
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毎日がおんなじ事の繰り返しドラマのような時を生きたし
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君とのさよならに相応しい歌を探しています 見つかりません
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レスバトルありをりはべるバベルの塔 怒れる神を諫めるリベラル
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クレしんで結局いちばん愛着があるキャラクター→よしながせんせい
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まっすぐにケーキを切れたあなたなら海もまっすぐ渡ってゆける
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人為的テクトニクスは海洋を越えて世界を揺らしているね
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あ、マスク… 落としたみたい お店にもどこにも寄れずお家へ帰る
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錆びかけたカッターナイフの刃を立てる そんな感情知っていますか
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イヤホンで世界をシャットアウトして耳と気持ちは密へ飛びたい
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すまないね、うちじゃお前は飼えんよと 猩々蝿を潰して詫びる
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レベル上げログボリセマラ緊急メンテないものだろうか俺らの身にも
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じわじわと肌を這う汗もどかしくまるで昨日のあなたのようだね
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かぎ針で編むのをやめた安い糸 ほどいて想う遠いあおはる
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誰からも理解されないことの悲しみを私が一番知っていたのに
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自己肯定 他人にまでも 押しつけて 卑下する自分に 嫌気が刺してる
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球場で機械の犬が躍るなど思い至った字書きがいるか?
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