「気をつけて」毎朝だんなと握手する 今日が最後になりませんようにと
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初夏はつなつの風に誘われ見上げれば 真白の小花 甘く枝垂しだれて
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音だけで以前はちゃんと意味取れた妄想孟宗汁や台風タイカレー
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ラーメンの上に卵を割り入れて夜中に生まれた小さな太陽
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まだ尽きぬ叶えて欲しい願いあり 二重にかかる虹よ消えるな
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あらし過ぎ雨戸を開けるその刹那 よぎる巣くりし小鳥の姿
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うそらしい かおしてさくか ばらのはな 姉妹たがいに おもてそらして
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真夜中に嵐となりぬ カーテンを少しずらして稲妻を待つ
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友達の感覚のまま結婚をしそうな君は家事が出来ない
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存在を忘れがちなる芋竹輪冷凍庫にはキノコとお揚げ
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刻まずに這わせたままが木通弦あけびづる良かったのかと後悔してる
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十時にも似あわぬ空の雨深く明けのバスに残っているよう
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しづやかに馬は立つなり装蹄の釘打つ音に瞼閉ぢつゝ
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アルバムに挟まれていた押し花の記憶を吸ってあなたを綴じた
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中毒になってしまった伊藤園理想のトマト紙の青汁
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甥の子にハンドメイドの積み木買う これって昔甥に贈った
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人間に喰はれる為に生まれしや豚の子どもは戯れ合つてをり
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半導体は軍事で使うが学術会議は当然研究の中止の圧力だろうな
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本当に九条を守っていれば平和だと信じているのか と聞きたき思い
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真夜中の人も車も通らぬに規則正しく光る信号
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暗闇の中で鴉を探すよに姿は見えず でも声はする
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「おはよう」をいの一番に言いたくてペダル踏み込め春より先に
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スマートフォン忘れて走る こんな時ついて来なくていいのに月は・
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芍薬を父の墓前に嫁自慢座っても良し歩いても良し
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何もかも 崩れ落ちるか この闇に だが手を伸ばせ つかめあの空
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悲しみは別れではなく心までカネに染まった君の貧しさ
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九重に散ったさくらのあとしまつ うすべに甘く仔鹿がたべる
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私には愛が遠くて尊くて樹木希林とはなんて深いの
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独へ往く機上の君を想へども吾が東京の席は動かじ
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つやつやと輝き示せ 身は例え千々に裂けても モンステラの葉
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